全米の空港、冬の悪天候による大規模な混乱に直面

　感謝祭明けの週末で最も混雑すると予想された日曜日、全米の空港では旅行者が冬の悪天候による大規模な混乱に直面。フライト追跡サイトのフライト・アウェア・ドットコムによると、日曜午後４時３０分（東部時間）時点で米国の空港を発着する約７８００便が遅延し、６６０便以上が欠航となった。

　シカゴ・オヘア国際空港では２７５便以上が欠航し、１２００便が遅延したほか、ダラス・フォートワース、シャーロット、アトランタのハーツフィールド・ジャクソン、デトロイト・メトロ・ウェイン郡の各空港でも多数の便が遅延。

　米連邦航空局によると、ボルチモアおよびワシントン、ロナルド・レーガン・ワシントン、ミネアポリス・セントポール、ソルトレークシティ、ニューヨーク州ロチェスターの各空港では除氷作業が行われ、オースティン、ネープルズ、ウェストチェスター郡、フォートマイヤーズ、マイアミ・オパロッカの空港では長時間の遅延が発生していた。

　こうした混乱は、エアバスが太陽放射が飛行制御に干渉する可能性を理由に金曜日に機体のリコールを発表し、航空各社が数千機のソフトウェア更新に追われた直後に起きたものだが、アメリカン航空<AAL>とデルタ航空<DAL>は土曜日に作業完了と運航への影響なしを表明し、ユナイテッド航空<UAL>も土曜時点では影響はないとしていた。

　一方、日曜日の混乱は冬の嵐が原因で、米国立気象局は中西部から五大湖西部にかけて６－１２インチの積雪を伴う中程度から大雪、強風、危険な道路状況をもたらす大規模な嵐が広がっていると発表した。

　航空業界団体エアライン・フォー・アメリカは、１１月２１日から１２月１日の感謝祭期間中に過去最多となる３１００万人が航空機を利用すると予測し、需要に備えて各航空会社は１日あたり４万５０００席を追加していた。日曜日には３４０万人が航空機を利用すると見込まれていた。

　フライトアウェア・ドットコムによると、サウスウエスト航空<LUV>は１３００便（１日の運航の２９％）、アメリカン航空は１０３５便（２８％）、ユナイテッド航空は７９２便（２５％）、デルタ航空は７６９便（２２％）が遅延している。

（NY時間08:33）（日本時間22:33）時間外
アメリカン航空<AAL>　13.79（-0.26　-1.83%）
デルタ航空<DAL>　63.40（-0.70　-1.09%）
ユナイテッド航空<UAL>　100.41（-1.55　-1.52%）
サウスウエスト航空<LUV>　34.41（-0.40　-1.15%）

株探ニュース