レポート
配信元:MINKABU PRESS
投稿: 2025/12/17 11:20
アジア株まちまち、米雇用統計どっちつかず 豪ワイン株急落、米中需要減速を警告
東京時間11:01現在
香港ハンセン指数 25249.18(+13.77 +0.05%)
中国上海総合指数 3831.76(+6.95 +0.18%)
台湾加権指数 27704.17(+167.51 +0.61%)
韓国総合株価指数 4025.24(+26.11 +0.65%)
豪ASX200指数 8584.30(-14.65 -0.21%)
アジア株はまちまち、米雇用統計どっちつかずで市場は困惑。
警戒されていた米国の11月雇用統計は雇用者数は予想を上回ったが失業率は悪化、どっちつかずの内容で早期追加利下げ観測を後押しするほどではなかった。10月分はデータが古すぎるためFRBは重視しない可能性がある。
上海株はきのう約2カ月ぶり、香港株は3カ月ぶり安値をつけたことから値ごろ感で買い戻されている。ただ、上値は重い。中国景気停滞が懸念されている。
中国小売売上高や不動産投資・住宅着工など一連の統計が弱かったにもかかわらず、政府が強力な支援策を打ち出す可能性は低い。今年の経済成長率「5%前後」という政府目標がスムーズに達成される見通し。米中摩擦が緩和したこともあり、来年も「積極的」ではなく「予防的」な策を講じる方針だ。
上海市場で本日、中国画像処理半導体(GPU)メーカーの「METAX」が上場した。IPO価格(104.66元)比569%上昇し、700元で取引を開始した。
豪州株は小幅続落し3週間ぶり安値、豪中銀の早期利上げ観測や中国懸念が重石。
堅調な経済成長やインフレ高止まりを受け、豪銀大手NABとCBAの2行は豪中銀が来年2月に25bpの利上げを実施すると予想している。ウエストパック銀行は追加利下げ予想を撤回した。ただ、2026年を通して金利を据え置き、2027年には再び利下げすると予想している。
ワイン醸造最大手のトレジャリーワインが9%超安、約10年ぶり安値をつけている。一時17%超急落し、2020年8月以来となる日中下落率を記録した。
トレジャリーワインは最大市場である米国と中国での需要減速を受け出荷量を削減すると発表。中国の政府高官や公務員に対する「禁酒令」や若者のアルコール離れ加速を受け、2年間で中国へのワイン出荷を約40万ケース削減する方針だ。対米国(カリフォルニア除く)出荷も今後2年間で30万ケース削減する。
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