レポート
配信元:MINKABU PRESS
投稿: 2022/11/01 23:35
医薬品のイーライリリー<LLY>が下落。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。肥満治療薬としても評価中の2型糖尿病治療薬「マウンジャロ」の売上高は、日本での販売契約9000万ドルを含めて1億8730ドルとなった。これは今年初めに米国で発売され、市場は最終的に数十億ドルの利益をもたらし、同社の主力薬になると期待している。また、新型ウイルス抗体も好調ではあったが、パンデミック時のピークをまだ大きく下回っている。
ガイダンスも公表し、通期の売上高を下方修正したほか、1株利益は予想を下回る見通しを示した。ドル高と一時費用が圧迫すると見ている。
第3四半期は抗がん剤アリムタ(ペメトレキセド)のジェネリックとの競争が始まった最初の四半期となったが、売上高は1.19億ドルと74%減少し、予想(1.67億ドル)も下回った。同薬はこれまで年間20億ドル以上の利益をもたらしていたが、今年の貢献はその半分以下になると予想している。
(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):1.98ドル(予想:1.93ドル)
・売上高:69.4億ドル(予想:69.3億ドル)
新型ウイルス抗体:3.86億ドル(予想:1.67億ドル)
・粗利益率(調整後):77.3%(予想:78.9%)
・研究開発費:18.0億ドル(予想:17.8億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):7.70~7.85ドル(予想:7.96ドル)
・売上高:285~290億ドル(従来:288~293億ドル)(予想:287.7億ドル)
・粗利益率(調整後):約78.0%
・研究開発費:71~73億ドル(予想:72億ドル)
(NY時間10:22)
イーライリリー<LLY> 348.00(-14.09 -3.89%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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