レポート
配信元:MINKABU PRESS
投稿: 2022/11/22 23:59
デル・テクノロジーズ<DELL>が前日引け後に8-10月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。インフラ、クライアントとも好調だった。PCの売上げは急減しているものの、技術インフラへの需要が依然として強いことが示唆された。
同社は「われわれは需要減退に対処し、記録的な収益性を達成したほか、状況変化を予測し、迅速に対応した。また、受注残を減らすことでサプライチェーンを管理し、これも業績を押し上げ要因になった」と述べた。
ただ、株価は発表直後こそ時間外で上昇していたものの、その後に第4四半期のガイダンスが伝わると伸び悩み、現在は小幅高での推移となっている。第4四半期の売上高見通しを下方修正し、予想も下回る内容だったことが嫌気されている模様。景気の先行き不透明感がIT分野の顧客に影響を及ぼし始めており、法人向けハードウェアとPCの需要鈍化を示唆する内容と言える。
アナリストは「同社はサーバーの受注残を解消したが、企業向けハードウェアとPC需要にはネガティブな見通しが読み取れた」と述べている。「リスクは依然として高いものの、自身がカバレッジしている企業の中では、同社は最もリスクが低く、2023年に向けてよりポジティブなセットアップになる可能性がある」とも指摘している。
(8-10月・第3四半期)
・1株利益(調整後):2.30ドル(予想:1.60ドル)
・売上高:247.2億ドル(予想:244.2億ドル)
インフラ:96億ドル(予想:93.8億ドル)
クライアント:138.0億ドル(予想:136.8億ドル)
(11-1月・第4四半期見通し)
・1株利益(調整後):1.50~1.80ドル(予想:1.61ドル)
・売上高:230~240億ドル(予想:239.8億ドル)
(NY時間09:45)
デル・テクノロジーズ<DELL> 41.30(+0.23 +0.56%)
※22日早朝7時頃に配信したデルの決算ニュースで数字を誤ってお伝えしました。お詫びして訂正いたします。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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