レポート
配信元:MINKABU PRESS
投稿: 2022/12/29 23:18
来年は米経済も景気後退への懸念が強く、個人消費も勢いを鈍化させると見られている。米労働市場はいまのところ底堅さを維持しているが、来年にはFRBの引き締めの影響が顕著に表れ、雇用の伸びも鈍化が予想されている。個人消費もさらに圧迫が予想され、米小売業にとって来年は厳しい年になるとの見方も少なくない。
小売りセクターのアナリストは「われわれは消費者裁量型の不況に陥っており、それを受け入れるべきだ」と述べている。インフレは当面継続が予想され、中低所得の消費者を最も苦しめる。ただ、小売業界が先を行くためには、低価格帯を重視し、機敏な在庫管理によって優れた価値を提供する必要があるという。その点で言えば、米小売業の中でコストコ<COST>とホーム・デポ<HD>が注目されるという。両社ほどそれを実践している企業はなく、このセクターでは傑出しているとしている。
コストコは小売業界で最も忠実な顧客基盤を持つだけでなく、キャッシュ・リッチで、非常に合理的な商品構成によって価格を低く抑えることを可能にしているという。
一方、ホーム・デポについては、住宅市場の冷え込みの影響を免れることはできないものの、建設業などの専門業者が供給と納期を改善すればするほど、同社は専門業者に対して優位性を保つことになると指摘。専門業者に対する最新の調査では、3分の1以上が3カ月前と比較して受注残が安定していると回答。住宅市場は投資家が懸念しているほどの大きな落ち込みは見られていないという。
来年は米小売業界にとって厄介な年になりそうだが、コストコやホーム・デポのように、それぞれの分野でリーダー的存在の企業と手を結び、たとえ減少するとはいえ、顧客が予算を使うための強力なインセンティブを作り出すことが最良の方法だとしている。両社の株主は苦難をすべて免れることはできないかもしれないが、嵐を乗り切ることはできるはずだと述べた。
28日終値
コストコ<COST> 452.99(-5.51 -1.20%)
ホーム・デポ<HD> 315.73(-3.82 -1.20%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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