ＣＶＳヘルスが決算と伴にオークストリートの買収を正式に発表＝米国株個別

　ドラックストア運営や医療保険管理などを手掛ける総合ヘルスケア大手のＣＶＳヘルス<CVS>が上昇。取引開始前に１０－１２月期決算（第４四半期）を発表し、既存店売上高が予想外の黒字だったほか、１株利益、売上高とも予想を上回った。通期のガイダンスも公表し、予想を上回る売上高見通しを示した。

　また、前日に報道で伝わっていたメディケア給付対象者向けプライマリーケアセンターを運営するオークストリート・ヘルス<OSH>を買収することで合意したと正式に発表した。１株３９ドルの現金による買収で、前日終値よりも１５％高い水準。

　今回の買収についてアナリストからも前向きなコメントが出ており、「経営陣がケア提供戦略を拡大するために、規模の大きなプライマリーケア資産を獲得するという目的を達成したことに勇気づけられた」とのコメントも出ている。

　また、「オークストリートのクリニックはＣＶＳが買収したエトナのメディケア・アドバンテージの会員のほぼ３分の２を含む州で運営されており、ＣＶＳにとって戦略的に意味のあるプラットフォームだと考えている」との指摘も出ている。

（１０－１２月・第４四半期）
・既存店売上高：7.7％（予想：-0.4％）
・1株利益（調整後）：1.99ドル（予想：1.92ドル）
・売上高：838.5億ドル（予想：762.7億ドル）
　　薬局サービス：437.5億ドル（予想：400億ドル）
　　小売／長期ケア：281.8億ドル（予想：258.6億ドル）
　　医療保険：230.3億ドル（予想：221.1億ドル）
・営業利益（調整後）：40.1億ドル（予想：39.9ドル）

（通期見通し）
・1株利益（調整後）：8.70～8.90ドル（予想：8.86ドル）
・売上高：3327～3385億ドル（予想：3248.7億ドル）
　　薬局サービス：1702～1727億ドル（予想：1712億ドル）
　　小売／長期ケア：1080～1097億ドル（予想：1041億ドル）
　　医療保険：1014～1029億ドル（予想：962億ドル）
・営業キャッシュフロー：135～135億ドル（予想：148億ドル）

（NY時間09:46）
ＣＶＳヘルス<CVS>　88.26（+2.28　+2.65%）
オークストリート<OSH>　35.02（+1.34　+3.98%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美