レポート
配信元:MINKABU PRESS
投稿: 2023/04/19 23:20
ユナイテッド航空<UAL>が上昇。前日引け後に1-3月期(第1四半期)を発表し、1株損益は赤字だったものの、予想ほど膨らまなかった。売上高は予想範囲内となった。同社はすでに暫定決算を公表しており、第1四半期の数字には驚きはない。
注目はガイダンスだが、第2四半期の1株利益は予想を上回る見通しを示した。海外旅行の増加と営業コスト削減が奏功すると見込んでいる模様。また、通期は従来の見通しを据え置いたものの、予想は上回っている。
今回の決算は景気や運賃高騰に対する懸念を払拭し、航空旅行の需要が引き続き堅調であることを示唆した。同社は、パンデミックへの懸念が和らぎ、国内線の2倍の速度で拡大している国際線を特に指摘している。ここ数週間は業界全体の予約が減速しているが、同社は先月、季節的な旅行パターンの変化により、年初の伸びは限定的だったが、第2四半期にはプラスに転じるだろうと述べていた。
同社のカービーCEOは声明で、「マクロ経済のリスクを注意深く見守っているが、需要は依然として強く、特に国際線にある」と述べた。
アナリストは「同社の見通しは力強く、旅行需要が持ちこたえていることを示すものだ。第2四半期のガイダンスは堅調な需要の強さを示している」と述べた。
(1-3月・第1四半期)
・1株損益(調整後):-0.63ドル(予想:-0.73ドル)
・売上高:114.3億ドル(予想:114.3億ドル)
旅客収入:102.7億ドル(予想:102.7億ドル)
貨物:3.98億ドル(予想:4.77億ドル)
その他:7.57億ドル(予想:6.94億ドル)
・座席マイル当たりの旅客収入(PRASM):15.63セント(予想:15.70セント)
・座席有効マイル:525億(予想:527億)
・有償旅客マイル:657億(予想:652億)
(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):3.50~4.00ドル(予想:3.59ドル)
・ガロン当たり平均コスト:2.80~3.00ドル
・売上高:14~16%増(予想:15.3%増)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):10~12ドル(予想:8.5ドル)
(NY時間10:07)
ユナイテッド航空<UAL> 44.01(+0.97 +2.25%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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