レポート
配信元:MINKABU PRESS
投稿: 2022/07/20 22:54
ネットフリックス<NFLX>が上昇。ただ、上値では戻り待ちの売り圧力も強そうだ。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、売上高は予想を下回ったものの、1株利益は予想を上回った。
注目の有料会員数は97万人減と減少は続いているものの、予想ほどは減少しなかったことが好感されている。北米は予想以上の減少となったものの、その他の地域は予想を上回った。特にアジアが堅調。人気シリーズの「ストレンジャー・シングス」の新シーズンが大きく寄与した。
第3四半期については、100万人の加入者獲得を見込んでいる。予想ほどではないが、上半期の損失は取り返すことになる。同社は、競争激化への懸念はあるものの、自社の地位に自信を持っているとしている。米国での総テレビ視聴における6月のシェアは7.7%と過去最高を記録したという。
加入者減少に対してコスト削減といくつかの面での戦略調整で対応している。同社は2023年序盤に広告付きの廉価版サービスを導入する予定で、パスワードの共有に対しても顧客に課金する方法をテストしていることも明らかにした。
アナリストは、同社が今後提供する広告付きコンテンツのユーザー当たり売上高は、長期的にサブスクを上回る可能性があると指摘している。
(4-6月・第2四半期)
・1株利益:3.20ドル(予想:2.91ドル)
・売上高:79.7億ドル(予想:80.4億ドル)
・営業利益率:19.8%(予想:21.4%)
・有料会員数:-97万(予想:-200万)
北米:-130万件(予想:-120万件)
EMEA:-19.7人(予想:-78.3万人)
南米:+1万人(予想:-62.3万人)
アジア・太平洋:+108万人(予想:+51.6万人)
(7-9月・第3四半期見通し)
・1株利益:2.14ドル(予想:2.72ドル)
・売上高:78.4億ドル(予想:81.0億ドル)
・営業利益率:16.0%(予想:21.1%)
・有料会員数:+100万(予想:+180万)
(NY時間09:40)
ネットフリックス<NFLX> 204.50(+2.87 +1.42%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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