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米国債は最悪のパフォーマン...

米国債は最悪のパフォーマンス ただ、「堕天使」への投資にはチャンス到来との指摘

レポート

配信元:MINKABU PRESS

投稿: 2023/11/10 08:04

 米国債は米独立戦争時の1775年に最初に発行されて以来、250年近くの歴史がある。その中でも今回は最悪のパフォーマンスだという。超長期の米国債は2008年のリーマンショック時の株式以上に苦しんでおり、20年から30年物の米国債の価格は2020年半ばから64%下落している。これはリーマンショック時の株式の57%よりも悪い。

 ただし、そのような中でも一部の債券についてはチャンス到来だとの指摘も出ている。それは「堕天使」だという。債券市場における「堕天使」とは、投資適格級の債券のうち、発行体の財務状態が悪化したため、ジャンク級に格下げされた債券のこと。

 ジャンク債は通常リスクが高いため、高利回りを提供するが、堕天使はこれまで伝統的なハイ・イールド債よりも優れたリスク・リワードの機会を提供してきた。

 堕天使のデフォルトの確率は全体として非常に低いことが証明されている。つまり、リスクは意外に低く、実際にはハイ・イールド債の平均とほぼ同等のリターンがあるという。

 この先、米景気も減速が見込まれている中で、グロスで8%以上の利回りを確保しながらも、デフォルトリスクは意外に低い。堕天使への投資に興味がある人は、それに関連した上場投資信託(ETF)や、こうした債券に特化したファンドを検討すべきだと主張している。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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