レポート
配信元:MINKABU PRESS
投稿: 2024/01/05 09:31
エコノミストによると、中国の不動産セクターは長期的な調整局面に入っており、住宅在庫の積み残しを解消するには10年以上かかるとの見通しを示した。中古住宅の過剰在庫を見ると、現在の販売率では、市場に出回っているすべての在庫を解消するのに約2年かかるうえ、中国の住宅市場は現在、600万平方メートルが建設中で、それまで合わせると、10年以上かかるという。
中国政府は2020年以降、経済活動の約3分の1を占める不動産セクターのレバレッジ解消に着手しているが、それにより不動産開発業者は債務危機に陥っており、住宅販売と住宅価格は低迷を続けている。
中国政府は「3つの赤い線」として知られる措置で、不動産開発業者に対し、キャッシュフロー、資産、資本の水準との関係で負債を制限するよう求めている。この中で恒大集団(エバーグランデ) と碧桂園(カントリーガーデン) の2社が最も有名な犠牲者として浮上した。
現時点で、すべての在庫一掃にはもっと時間がかかるという認識に慣れる必要があると同エコノミストは主張している。同時に、経済成長のために不動産や不動産投資だけに頼るのではなく、新たな成長スポットを見出さなければならないとも述べた。これまでの景気後退局面で不動産セクターは、政府の刺激策に素早く反応し、底を打ってから2-3四半期後には復活していたという。
しかし、現在は不動産のピークが過ぎ、長期サイクルが下降しているが、市場は長期的な調整に対する準備ができていな。過去の迅速なリバウンドに慣れており、ある意味、市場は油断している。結果として、この準備不足によって傷つけられるという。
12月に中国の指導者たちは中央経済工作会議で、不動産、地方債務、中小金融機関に関連するリスクを分散させることにコミットし、一方で手頃な価格の住宅を建設する戦略を示した。また、質の高い開発に焦点を当てることが重要だとも強調。産業システムの技術革新、国内消費拡大、ハイレベルな海外投資の拡大、食料安全保障を高めるための農業活性化など9項目の計画をまとめている。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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