レポート
配信元:MINKABU PRESS
投稿: 2024/02/15 23:47
(NY時間09:35)(日本時間23:35)
ディア<DE> 371.70(-13.09 -3.40%)
農業機械のディア<DE>が下落。取引開始前に11-1月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。主力の耕作機械部門の販売は予想を下回った。トラクターの出荷台数が減少したが、価格上昇で一部相殺された。
ただ、株価は冴えない反応。農作物の価格下落により農家の設備購入資金が減少しているとして、通期純利益の見通しを下方修正した。また、通期の耕作機械の売上高見通しも下方修正している。
同社のメイCEOは声明で「今後、農業分野のファンダメンタルズが22年と23年の記録的な水準から正常化するにつれて、フリートの補充は緩やかになると見込む」と述べた。
世界の人口増加と食糧安全保障への関心の高まりが長期的な機械需要をもたらしているにもかかわらず、農業収入と農作物価格の下落によって打撃を受けている。
(11-1月・第1四半期)
・1株利益:6.23ドル(予想:5.27ドル)
・売上高:104.9億ドル(予想:103.4億ドル)
耕作機械:48.5億ドル(予想:46.2億ドル)
小規模農業・芝生:24.3億ドル(予想:26.2億ドル)
建設・林業:32.1億ドル(予想:30.6億ドル)
(通期見通し)
・耕作機械売上高:-20%(従来:-15~-20%)
・小規模農業・芝生売上高:-10~-15%
・建設・林業売上高:-5~-10%(従来:-約10%)
・純利益:75.0~77.5億ドル(従来:77.5~82.5億ドル)(予想:77.5億ドル)
・営業キャッシュフロー:70~75億ドル
・配当性向:25~35%を目標
【企業概要】
米国内外において、トラクター、コンバイン、収穫機、土壌改良機、播種機などの農業機械を製造・販売する。また、酪農・家畜用機器や芝生用機器の他、土木・建設用機器も取扱う。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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