レポート
配信元:株探ニュース
投稿: 2024/05/08 22:37
(NY時間09:34)(日本時間22:34)
ウーバー<UBER> 64.41(-6.02 -8.55%)
配車サービスのウーバー・テクノロジーズ<UBER>が下落。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、EBITDAは予想を上回ったものの、グロスブッキングが予想を下回ったことが嫌気されている。第2四半期のグロスブッキングの見通しも予想を下回っている。中南米の需要が想定よりも軟調で、例年より早かった祝日も圧迫した。
ラジャCFOは「ブラジルのカーニバル復活で需要が高まった昨年に比べ、南米での動きが鈍かったことが、第1四半期のブッキング減少に繋がったと指摘。イースターやラマダン(断食月)といった祝日の開始が早まったことも影響した」としている。
ライバルの決算が予想を上回っていたため、今回の業績不振は、ライドシェアと食品配達における同社の強さに疑問を投げかけるものとなった。昨年黒字化を達成したが、それ以来、最終利益への投資家の関心が薄れ、新サービスの提供で2桁成長を維持できるかに移っている。
同社はこの1年、二輪車、タクシーそしてグーグルのウェイモとの提携による月数万台の自律走行車など、交通手段の選択肢を増やしてきた。これらの努力は新たな消費者を引き付け、乗車頻度を増加させることに成功しているが、半面モビリティ事業の成長は先細りは続いている。それでも同社は、海外の空港での乗車率が大きく伸びていることや、勤務時間中の需要が増加している点を指摘している。
デリバリー事業も全体的な成長が緩やかになっているが、第1四半期のグロスブッキングは予想を上回り、明るい話題となった。グローバルユーザーに食料品や小売店での買い物など、多くのデリバリーサービスを提供し、有料会員プログラム「ウーバー・ワン」による特典も充実させたことで、注文件数は過去最高を記録した。同社は今後数週間で、ウーバーイーツのインターフェースをインスタカートのアプリに統合し、インスタカートの顧客からのレストラン注文に対応できるようにする。
貨物輸送事業は、業界全体の逆風により引き続き足を引っ張っているが、同事業のブッキングの減少は以前の四半期と比較すれば鈍化している。
(1-3月・第1四半期)
・1株損益:-0.32ドル(予想:+0.22ドル)
・売上高:101.3億ドル(予想:101.1億ドル)
・グロスブッキング:376.5億ドル(予想:379.7億ドル)
モビリティ:186.7億ドル(予想:191.5億ドル)
デリバリー:177.0億ドル(予想:175.4億ドル)
積載:12.8億ドル(予想:12.8億ドル)
・EBITDA(調整後):13.8億ドル(予想:13.2億ドル)
・月間プラットホーム・カスタマー:1.49億人(予想:1.50億人)
(4-6月・第2四半期見通し)
・グロスブッキング:387.5~402.5億ドル(予想:400.4億ドル)
・EBITDA(調整後):14.5~15.3億ドル(予想:14.7億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
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