レポート
配信元:フィスコ
投稿: 2024/06/15 13:54
*14:00JST 米国株式市場見通し:金利低下と自社株買いを受けてハイテク株の上昇は継続か
来週の米国株は、連邦公開市場委員会(FOMC)通過後の米長期金利が低下していることから、ハイテク株を中心とした強い動きが続くと想定する。NYダウは4日続落で25日移動平均線、75日移動平均線を下放れているが、ナスダック、S&P500が史上最高値を更新していることから投資家のモメンタムは良好と言えよう。引き続き、時価総額ランキングトップ3のマイクロソフト、アップル、エヌビディアのビッグ3を中心とした相場付きとなりそうだ。とくにアップルは米史上最大規模の自社株買い1100億ドル計画を5月に発表していることから需給面は良好だ。ゴールドマン・サックスが発表したレポートによれば、今年見込まれている9340億ドル規模の米上場企業による自社株買いのうち、約6分の1が5-6月に実施されているとの見通し。金利低下に自社株買いという好需給を材料に、米国株とりわけハイテク株の上昇基調は継続しそうだ。
来週は、5月鉱工業生産指数や小売売上高、フィラデルフィア連銀景況指数など重要な経済指標発表のほか、FOMC明けということでFOMC関係者による講演も多く予定されている。とりわけ18日は複数の米地区連銀総裁の講演が予定されていることから注目だ。とりわけ、6月会合でタカ派のクリーブランド連銀メスター総裁が退任し、次回7月会合でハト派のシカゴ連銀グールズビー総裁がFOMCの投票権を持つことから、同氏の発言に要注目。7月会合のみ投票権を有することで発言の影響力は限定的と見る向きもあるが、同氏のハト派発言を受けて、より長期金利が低下すれば米国株の追い風となろう。
経済指標では、17日に6月NY連銀製造業景気指数、18日に5月小売売上高、鉱工業生産指数、4月企業在庫、20日に新規失業保険申請件数、第1四半期経常収支、5月住宅着工件数、6月フィラデルフィア連銀景況指数、週次原油在庫、21日に6月製造業/サービス業/総合購買担当者景気指数(PMI、速報値)、5月景気先行指標、中古住宅販売件数などが予定されている。
主要企業決算は、19日に3Dシステムズ、20日にアクセンチュア、オーロラ・カンナビス、スミス&ウェッソン、アドビ・バイオサービシズ、21日にファクトセット・リサーチなどが予定されている。
<FA>
最新人気記事
本日の市況
関連サイト
投資・お金について学ぶ入門サイト
みんなの売買予想、予想株価がわかる資産形成のための情報メディアです。株価・チャート・ニュース・株主優待・IPO情報等の企業情報に加えSNS機能も提供しています。『証券アナリストの予想』『株価診断』『個人投資家の株価予想』これらを総合的に算出した目標株価を掲載。『ブログ』で個人投資家同士の意見交換や情報収集をしたり、売買シミュレーションができる『株価予想』機能も、無料でご利用いただけます。
【ご注意】『みんかぶ』における「買い」「売り」の情報はあくまでも投稿者の個人的見解によるものであり、情報の真偽、株式の評価に関する正確性・信頼性等については一切保証されておりません。 また、東京証券取引所、名古屋証券取引所、China Investment Information Services、NASDAQ OMX、CME Group Inc.、東京商品取引所、堂島取引所、 S&P Global、S&P Dow Jones Indices、Hang Seng Indexes、bitFlyer 、NTTデータエービック、ICE Data Services等から情報の提供を受けています。 日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。 『みんかぶ』に掲載されている情報は、投資判断の参考として投資一般に関する情報提供を目的とするものであり、投資の勧誘を目的とするものではありません。 これらの情報には将来的な業績や出来事に関する予想が含まれていることがありますが、それらの記述はあくまで予想であり、その内容の正確性、信頼性等を保証するものではありません。 これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、投稿者及び情報提供者は一切の責任を負いません。 投資に関するすべての決定は、利用者ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。 個別の投稿が金融商品取引法等に違反しているとご判断される場合には「証券取引等監視委員会への情報提供」から、同委員会へ情報の提供を行ってください。 また、『みんかぶ』において公開されている情報につきましては、営業に利用することはもちろん、第三者へ提供する目的で情報を転用、複製、販売、加工、再利用及び再配信することを固く禁じます。