レポート
配信元:MINKABU PRESS
投稿: 2022/10/19 22:51
ネットフリックス<NFLX>が大幅高。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。有料会員数の伸びが予想以上に伸び、特に北米は予想外に増加した。EMEAを始め、海外の有料会員数も予想以上に伸びている。今期中はさらに450万人の増加を見込んでいるようだ。
同社の成長は数年前のような勢いはないが、今年前半の会員喪失は解消し、再び成長軌道に戻っている。同社は声明で、「上半期の厳しい状況を経て、成長を再加速させる道筋が見えてきたと」と述べていた。
第3四半期は強力な新番組が数百万人の新規視聴者を獲得した。この期間は、世界で最も人気のあるテレビシリーズの1つである「ストレンジャー・シングス」の新エピソードで始まった。同社はまた、韓国の大ヒット作「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」、映画「ザ・グレイマン」と「パープルハーツ」、そして実録ドラマ「モンスター」も配信した。
今回の決算を受けてアナリストからも前向きな反応が見られている。「広告メニューの開始時期やアカウント共有の収益化策が確認できたことで、来年の有料会員数の伸びの変曲点が見えてきた」といったコメントや、「第3四半期の数字を受け、同社の広告とアカウント共有の収益化により、成長を加速させる可能性への確信が強まった。広告への進出は、同社のアドレス可能な総市場を拡大し、リニアTVとの直接対決をさらに強化することになる」との指摘も出ている。
(7-9月・第3四半期)
・1株利益:3.10ドル(予想:2.12ドル)
・売上高:79.3億ドル(予想:78.5億ドル)
・営業利益率:19.3%(予想:15.9%)
・有料会員数:+241万(予想:+100万)
北米:+10万件(予想:-27.1万件)
EMEA:+57人(予想:+1.26万人)
南米:+31万人(予想:+21.9万人)
アジア・太平洋:+143万人(予想:+130万人)
・FCF:4.72億ドル(予想:1.84億ドル)
(10-12月・第4四半期見通し)
・1株利益:0.36ドル(予想:1.20ドル)
・売上高:77.8億ドル(予想:79.8億ドル)
・営業利益率:4.2%
・有料会員数:+450万(予想:+390万)
(NY時間09:37)
ネットフリックス<NFLX> 267.35(+26.49 +11.00%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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