レポート
配信元:フィスコ
投稿: 2024/07/04 07:37
*07:37JST NYの視点:IMFはECBに対して政策金利の引き下げを慎重に進めることを望んでいるのか?
ロイター通信の報道によると、国際通貨基金(IMF)のカマー欧州局長は「ユーロ圏のインフレ鈍化基調は続いており、今週発表された消費者物価指数は欧州中央銀行(ECB)に追加の金利引き下げの余地があることを裏付けている」との見方を示した。欧州連合(EU)統計局が7月2日発表した6月ユーロ圏消費者物価指数速報値は、前年比+2.5%と、上昇率は5月実績の+2.6%を下回った。しかしながら、サービス部門のインフレ率は+4.1%で推移しており、コアインフレ率は前年比+2.9%と市場予想の+2.8%を上回った。
市場参加者の間では「サービスインフレの鈍化ペースはやや緩慢であり、サービスインフレの緩和を実感できるようになるには相応の時間が必要になる」との見方が浮上している。また、雇用市場の需給関係がただちに緩和される状況ではないため、「全体のインフレ率はECBの目標水準を上回る状態が長期化するのではないか?」との見方も出ている。
ECBの利下げペースが短期間で加速する可能性は低いと仮定した場合、IMFがECBに求めていることは、「すみやかな追加利下げではなく、政策金利の引き下げを慎重に進めることではないか?」との声も聞かれている。なお、一部の市場参加者は「ECBは2025年半ば頃まで3.75%の中銀預金金利を2.5%まで引き下げる余地があると予想している。インフレの進展次第でこの見通しは大きく変わる可能性があるものの、決して偏った予想ではないだろう。
<CS>
本日の市況
関連サイト
投資・お金について学ぶ入門サイト
みんなの売買予想、予想株価がわかる資産形成のための情報メディアです。株価・チャート・ニュース・株主優待・IPO情報等の企業情報に加えSNS機能も提供しています。『証券アナリストの予想』『株価診断』『個人投資家の株価予想』これらを総合的に算出した目標株価を掲載。『ブログ』で個人投資家同士の意見交換や情報収集をしたり、売買シミュレーションができる『株価予想』機能も、無料でご利用いただけます。
【ご注意】『みんかぶ』における「買い」「売り」の情報はあくまでも投稿者の個人的見解によるものであり、情報の真偽、株式の評価に関する正確性・信頼性等については一切保証されておりません。 また、東京証券取引所、名古屋証券取引所、China Investment Information Services、NASDAQ OMX、CME Group Inc.、東京商品取引所、堂島取引所、 S&P Global、S&P Dow Jones Indices、Hang Seng Indexes、bitFlyer 、NTTデータエービック、ICE Data Services等から情報の提供を受けています。 日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。 『みんかぶ』に掲載されている情報は、投資判断の参考として投資一般に関する情報提供を目的とするものであり、投資の勧誘を目的とするものではありません。 これらの情報には将来的な業績や出来事に関する予想が含まれていることがありますが、それらの記述はあくまで予想であり、その内容の正確性、信頼性等を保証するものではありません。 これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、投稿者及び情報提供者は一切の責任を負いません。 投資に関するすべての決定は、利用者ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。 個別の投稿が金融商品取引法等に違反しているとご判断される場合には「証券取引等監視委員会への情報提供」から、同委員会へ情報の提供を行ってください。 また、『みんかぶ』において公開されている情報につきましては、営業に利用することはもちろん、第三者へ提供する目的で情報を転用、複製、販売、加工、再利用及び再配信することを固く禁じます。