レポート
配信元:MINKABU PRESS
投稿: 2022/06/02 22:53
HPエンタープライズ<HPE>が下落。前日引け後に2-4月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を若干下回った。ガイダンスも公表しており、通期の1株利益を下方修正している。サプライチェーンの混乱、ロシア市場からの撤退の影響を理由に挙げた。
同社のネリCEOは「サプライチェーンの課題やウクライナ侵攻後のロシアからの撤退費用によって収益は影響を受けたが、顧客需要は依然として強い」と述べた。
同社は、顧客にサブスクリプションでの追加サービスを導入するよう促すことで、データセンター・サーバーなどのハードウェアの売上げへの依存度を下げようとしている。同社によると、サブスクリプション型SaaSモデルによる将来の支払いを反映した年換算収益は25%増の8.29億ドルとなった。
ただ、アナリストからは前向きなコメントも出ている。今回の決算はロシアと中国の操業停止によるマイナスの影響を示しているが、その逆風は基本的な同社事業の強さとの関係から影響は限定的で、それは20%の受注増に如実に表れているという。
(2-4月・第2四半期)
・1株利益(調整後):0.44ドル(予想:0.45ドル)
・売上高:67.1億ドル(予想:68.1億ドル)
コンピュート:29.9億ドル(予想:29.2億ドル)
HPC&AI:7.1億ドル(予想:7.87億ドル)
インテリジェント・エッジ:8.67億ドル(予想:8.98億ドル)
ストレージ:11億ドル(予想:11.3億ドル)
金融サービス:8.23億ドル(予想:8.42億ドル)
企業投資およびその他:3.27億ドル(予想:3.37億ドル)
・粗利益率(調整後):34.2%(予想:34.2%)
・営業利益率(調整後):9.3%(予想:10.3%)
(5-7月・第3四半期見通し)
・1株利益(調整後):0.44~0.54ドル(予想:0.52ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):1.96~2.10ドル(従来:2.03~2.17ドル)(予想:2.10ドル)
・FCF:18.0~20.0億ドルに据え置き(予想:19.5億ドル)
(NY時間09:39)
HPエンタープライズ<HPE> 14.33(-1.45 -9.19%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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