レポート
配信元:フィスコ
投稿: 2024/09/14 23:04
*14:38JST 米国株式市場見通し:FOMCでは4年半ぶりの利下げ実施へ、乱高下には警戒
来週の米国株は、FOMC睨みの展開となる。今週発表された8月CPIやPPIなどの経済指標がほぼ市場予想の範疇だったことから、米経済軟着陸(ソフトランディング)への期待感は非常に高い。17日に発表される8月小売売上高が極端に悪い数字でなければ、ソフトランディングへの期待感を高めたままFOMCを迎えることとなる。今会合ではFRBが3カ月に一度まとめる政策金利見通し(ドット・チャート)も発表する。6月時点では、FOMC参加者の予想中央値が2024年末までに0.25%の利下げをした後、25年と26年に1.00%ずつ引き下げるという内容だった。今回は24-26年の年末値が下がる公算が大きいが、小幅な引き下げに留まった場合、市場では「タカ派」と捉えられ、足元上昇していた景気敏感株、テック株含めて主力株は売り圧力が強まる可能性はある。
4年半ぶりに利下げに転じる局面が間近に迫っているにも関わらず、投資家の心理状態を示すVIXは16ポイント台と非常に落ち着いている。現在の市場は、FRBが市場予想以上に「タカ派」だったケースがほぼ織り込まれていない状況と言えよう。8月上旬のようなボラティリティ急上昇に伴う株売り圧力が強まった場合、史上最高値圏で推移している主要株価指数はきつい下げとなるだろう。シカゴ・マーカンタイル・エクスチェンジ(CME)が算出するFed Watchツールでは、24年の年末にかけて1.25%の利下げを見込んでいる市場関係者が多い。FRBと市場の見通しに大きなズレが解消されなかった場合、株式市場、為替市場、金利市場はいずれも荒い値動きとなりそうだ。
経済指標では、16日に9月NY連銀製造業景気指数、17日に8月小売売上高、鉱工業生産指数、18日に8月住宅着工件数、週次原油在庫、FOMC政策金利、19日に4-6月経常収支、9月フィラデルフィア連銀景況指数、週次新規失業保険申請件数、8月中古住宅販売件数などが予定されている。
主要企業決算は、16日にオーシャンパワーテクノロジー、18日にゼネラル・ミルズ、19日にダーデン・レストランツ、ダクトセット・リサーチ、フェデックス、レナーなどが予定されている。
<FA>
最新人気記事
本日の市況
関連サイト
投資・お金について学ぶ入門サイト
みんなの売買予想、予想株価がわかる資産形成のための情報メディアです。株価・チャート・ニュース・株主優待・IPO情報等の企業情報に加えSNS機能も提供しています。『証券アナリストの予想』『株価診断』『個人投資家の株価予想』これらを総合的に算出した目標株価を掲載。『ブログ』で個人投資家同士の意見交換や情報収集をしたり、売買シミュレーションができる『株価予想』機能も、無料でご利用いただけます。
【ご注意】『みんかぶ』における「買い」「売り」の情報はあくまでも投稿者の個人的見解によるものであり、情報の真偽、株式の評価に関する正確性・信頼性等については一切保証されておりません。 また、東京証券取引所、名古屋証券取引所、China Investment Information Services、NASDAQ OMX、CME Group Inc.、東京商品取引所、堂島取引所、 S&P Global、S&P Dow Jones Indices、Hang Seng Indexes、bitFlyer 、NTTデータエービック、ICE Data Services等から情報の提供を受けています。 日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。 『みんかぶ』に掲載されている情報は、投資判断の参考として投資一般に関する情報提供を目的とするものであり、投資の勧誘を目的とするものではありません。 これらの情報には将来的な業績や出来事に関する予想が含まれていることがありますが、それらの記述はあくまで予想であり、その内容の正確性、信頼性等を保証するものではありません。 これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、投稿者及び情報提供者は一切の責任を負いません。 投資に関するすべての決定は、利用者ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。 個別の投稿が金融商品取引法等に違反しているとご判断される場合には「証券取引等監視委員会への情報提供」から、同委員会へ情報の提供を行ってください。 また、『みんかぶ』において公開されている情報につきましては、営業に利用することはもちろん、第三者へ提供する目的で情報を転用、複製、販売、加工、再利用及び再配信することを固く禁じます。