レポート
配信元:MINKABU PRESS
投稿: 2024/11/07 14:06
米大統領選でトランプ氏が勝利し、来年のホワイトハウスへの返り咲きを決めた。議会選挙でも共和党が上院で多数派を奪取し、あとは下院を残すだけだが、事前予想では民主党が優勢と伝えられていたが、カルフォルニア州などで共和党候補が善戦しており、情勢はまだ判明していない。下院も共和党が奪取すれば、ホワイトハウスも上下両院も共和党が席巻する、いわゆる共和党のスウィープの状況が来年から生まれる。
そのような情勢下で、本日のNY市場は株高・ドル高・利回り高の状況が見られ、ダウ平均は1400ドル超上昇し最高値を更新しているほか、ドル円も154円台半ばに急上昇している。
市場の目は完全に選挙に行っているが、忘れてはならない、明日はFOMCが予定されている。通常は水曜日に結果を発表するが、今回は大統領選があり、木曜日に1日ずれている。市場では0.25%ポイントの利下げを確実視しており、FRBも利下げを実施すると思われる。問題は12月のヒントを何か示唆するかに市場は注目している。短期金融市場ではいまのところ、70%程度の確率で0.25%ポイントの利下げを実施すると見ている。
ただ、エコノミストからは、FRBは声明でインフレに関する表現を変える可能性があるとの指摘が出ている。前回の声明では「インフレが持続的に2%に向かっているという確信を深めた」と言及していた。しかし、消費者物価指数(CPI)のコア指数とPCEデフレータの12カ月加重平均が夏以降あまり下がっておらず、それを考慮すれば、「さらに確信が深まった」との文言を繰り返すのは難しいのではと述べている。パウエル議長は今回の会見で、今年最後の12月FOMCで利下げ休止の道を開く可能性も留意されるという。
また、トランプ氏が来年からホワイトハウスに返り咲くことが決まったが、トランプ氏とパウエル議長の間の軋轢もある中、何かコメントするか注目されるところではある。しかし、恐らく今回は具体的な言及は避けるものと思われる。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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