レポート
配信元:フィスコ
投稿: 2024/11/19 08:14
*08:14JST 18日の米国市場ダイジェスト:NYダウは55ドル安、ハイテクが支援
■NY株式:NYダウは55ドル安、ハイテクが支援
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は55.39ドル安の43,389.60ドル、ナスダックは111.69ポイント高の18,791.81で取引を終了した。
材料乏しく寄り付き後、まちまち。11月NAHB住宅市場指数が予想外に改善したことや根強い成長期待が支えたが、ダウは利益確定売りに押され、終日軟調に推移した。ナスダックは電気自動車メーカー、テスラ(TSLA)の上昇や長期金利の低下、半導体エヌビディア(NVDA)の決算を期待した買いが支援し上昇。まちまちで終了した。セクター別では、自動車・自動車部品やテクノロジー・ハード・機器が上昇した一方、不動産管理・開発が下落。
ヘルスケア会社のCVSヘルス(CVS)は物言う株主のヘッジファンド、グリーンビュー・キャピタル・マネジメントとの建設的な協議後、新たに同社から取締役4人を受け入れることで合意、業績改善期待に買われた。電気自動車(EV)メーカーのテスラ(TSLA)はトランプ次期政権が自動運転を巡る規制緩和を検討しているとの報道で、上昇。
格安航空会社のスピリット(SAVE)はニューヨーク州の裁判所に連邦破産法第11条の適用を申請したと発表し、下落。半導体のエヌビディア(NVDA)は次世代人工知能(AI)半導体「ブラックウェル」を巡りサーバーラック接続時に過熱する問題が生じ一部デザインの変更が報じられ、下落。競合のアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は上昇した。
関係筋によると、トランプ氏の側近が財務長官にFRB元理事のウォーシュ氏の起用支持を示唆したという。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:日本の早期追加利上げ観測後退で円は軟調推移
18日のニューヨーク外為市場でドル・円は155円36銭まで上昇後、154円57銭まで反落し、154円59銭で引けた。日銀の早期追加利上げ観測の後退で円売りが優勢となったのち、米国長期金利が低下に転じ、ドル売りが優勢となった。
ユーロ・ドルは1.0545ドルから1.0607ドルまで上昇し、1.0598ドルで引けた。トランプ米次期政権による追加関税が欧州経済の悪化につながるとの懸念がくすぶったが、アイルランド中銀のマクルーフ総裁が利下げを急ぐ必要がないとの考えを示し大幅利下げ観測の後退でユーロの買い戻しが強まった。ユーロ・円は、163円42銭から163円98銭まで上昇。ポンド・ドルは1.2619ドルから1.2687ドルまで上昇した。グリーン英中銀MPC委が利下げに注意深い姿勢を示し、買われた。ドル・スイスは0.8881フランから0.8829フランまで下落した。
■NY原油:大幅高で69.16ドル、一時69.39ドルまで買われる
NY原油先物12月限は大幅高(NYMEX原油12月限終値:69.16 ↑2.14)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は、前営業日比+2.14ドル(+3.19%)の69.16ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは66.61ドル-69.39ドル。アジア市場の序盤に66.61ドルまで下げたが、その後はじり高となり、米国市場の後半にかけて69.39ドルまで買われた。将来的な供給超過を懸念した売りは一巡し、ドル高が一服したことや米長期金利の弱含みを意識した買いが入った。通常取引終了後の時間外取引では主に69ドル台前半で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 46.72ドル -0.03ドル(-0.06%)
モルガン・スタンレー(MS) 133.78ドル -0.28ドル(-0.20%)
ゴールドマン・サックス(GS)587.99ドル -5.55ドル(-0.93%)
インテル(INTC) 24.84ドル +0.49ドル(+2.01%)
アップル(AAPL) 228.02ドル +3.02ドル(+1.34%)
アルファベット(GOOG) 176.80ドル +2.91ドル(+1.67%)
メタ(META) 554.40ドル +0.32ドル(+0.05%)
キャタピラー(CAT) 384.46ドル +0.39ドル(+0.10%)
アルコア(AA) 43.98ドル -0.04ドル(-0.09%)
ウォルマート(WMT) 84.08ドル -0.17ドル(-0.20%)
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