ユナイテッド航空が決算受け上昇　プレミアムや海外旅行の強い需要を見込む＝米国株個別

（NY時間09:40）（日本時間23:40）
ユナイテッド航空<UAL>　113.60（+3.08　+2.79%）

　ユナイテッド航空<UAL>が上昇。前日引け後に１０－１２月期決算（第４四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を上回った。機内販売の増加とベーシックとプレミアム両方のカテゴリーで売上高が伸びた。ガイダンスも公表し、予想を上回る第１四半期の１株利益の見通しを示している。プレミアムシートや海外旅行の強い需要を見込んでいるようだ。

　今回の明るい見通しは、１２月の休暇明けや学校再開といった、業界が最も弱い時期に過去の水準を大きく上回る需要を見込んでいることを浮き彫りにした。冬季でも米国人が大西洋を横断する旅行を続けていることを示唆しており、その路線は同社の売上の約２０％を占める。

　アナリストは「今回の予想を上回る決算と第１四半期のガイダンスは最近の同社勢いを２０２５年まで維持するのに十分過ぎるほどだ」と述べた。デルタ航空<DAL>と同様に、第１四半期の見通しが堅調であることから、２５年度の業績見通しは極めて保守的に見えるとも指摘している。

　「１年を通じて多くの予想外の展開が起こる可能性はあるが、今回の数字は株価上昇につながるはずだ」とも語った。

（１０－１２月・第４四半期）
・１株利益（調整後）：3.26ドル（予想：3.05ドル）
・売上高：147億ドル　7.8％増（予想：143.5億ドル）
　　旅客：132億8000万ドル（予想：130億2000万ドル）
　　貨物：5億2100万ドル（予想：4億3420万ドル）
　　その他：8億9900万ドル（予想：8億6480万ドル）
・有効座席マイル当たりの旅客収入：16.95セント（0.1695ドル）
・有償旅客マイル当たりの平均収入：20.59セント（0.2059ドル）
・有効座席マイル：783.0億（予想：776.7億）
・有償旅客マイル：644.6億（予想：642.8億）
・ロードファクター：82.3％（予想：82.7％）
・燃料消費量：11.2億ガロン（予想：11.2億ガロン）
・燃料1ガロン当たり平均価格：2.40ドル（予想：2.46ドル）

（１－３月・第１四半期見通し）
・１株利益（調整後）：0.75～1.25ドル（予想：0.56ドル）

（通期見通し）
・１株利益（調整後）：11.50～13.50ドル（予想：12.84ドル）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース