TOPパンくず区切り記号米国株パンくず区切り記号ニュースパンくず区切り記号

テスラ、マスクCEOの大胆...

テスラ、マスクCEOの大胆予言後は下落が通例 過去10回のケース=米国株個別

レポート

配信元:株探ニュース

投稿: 2025/03/03 23:35

(NY時間09:35)(日本時間23:35)
テスラ<TSLA> 301.84(+8.86 +3.02%)

 本日もテスラ<TSLA>が上昇しており、市場のムードを高めている。マスクCEOが先週土曜日にテスラ株について、また大胆な予測を行った。マスクCEOは、「われわれの事業遂行が卓越したものであれば、今後5年間で利益は10倍に成長する可能性がある」と投稿した。同CEOの投稿通りであれば、1株利益は約25ドル、つまりウォール街が現在予想している利益の約3倍になることを意味する。

 この予測についてウォール街からは疑問視する声が出ており、「マスクCEOの予測通りであれば、テスラ株は現在700ドルの価値があることを意味する。それはあくまでマスク氏の希望的予測であり、われわれの想定ではない」との声も出ている。

 この大胆予測が出たときの翌営業日は必ずしも同社株にとって良いニュースにはなっていないとバロンズ紙がコラムで論じている。

 同CEOの大胆予測は今回が初めてではなく、最近では10回ほどの大胆予測があり、最初は2021年7月で「自動運転車の開発は文明史上、最も価値のあることの1つになる」と述べていた。2022年10月には、テスラの価値はアップルとサウジアラムコの合計よりも高くなる可能性を示唆。その後も予測のペースは上がり、2024年6月にはテスラが2番目に時価総額の高い企業の10倍の価値を持つ可能性を示唆していた。7月には、AIで学習されたロボットは、自動運転車の評価額5兆ドルの数倍の価値があるなどとも述べていた。

 数週間前、マスク氏はテスラの第4四半期の電話会議で、テスラは最終的に巨大IT5社の合計よりも価値が高くなる可能性があると述べていた。同社とメタ<META>を除くマグニフィセント7の5社で時価総額は15兆ドル。

 この大胆予測を示した翌営業日の同社株は、これまでの10回の予測のうち7回下落しているという。ほとんどの予測は決算報告後に出されたものだが、2回は年次株主総会での発言だった。その2回とも翌営業日の株価は下落。

 ただ、同CEOはこれまでも常に物議を醸す発言を行ってきたが、長期的に利益とボラティリティを生み出してきたことも事実。2021年の大胆予測発表後のテスラ株は約220ドルだったが、2022年の株価は400ドルを超えていた。

 本日のテスラ株は上昇して始まっているが、このまま上げて終われるか注目される。

 なお、1月の販売データがマスクCEOの政治活動が同社に打撃を与えているとの懸念を助長し、株価は2月に30%近く下落。先週の2月終値は293ドル弱だったが、昨年12月には480ドル以上で取引されていた。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

株探ニュース

関連銘柄

銘柄名称

株価

前日比

655.05

(01:15)

-13.15

(-1.97%)

TSLA

テスラ

 

284.65

(01:15)

-8.33

(-2.84%)

この銘柄の最新ニュース

最新人気記事

TOPパンくず区切り記号米国株パンくず区切り記号ニュースパンくず区切り記号

テスラ、マスクCEOの大胆...