レポート
配信元:フィスコ
投稿: 2025/03/27 17:02
*08:02JST 26日の米国市場ダイジェスト:NYダウは132ドル安、自動車関税を警戒
■NY株式:NYダウは132ドル安、自動車関税を警戒
米国株式市場は反落。ダウ平均は132.71ドル安の42454.79ドル、ナスダックは372.84ポイント安の17899.02で取引を終了した。
「相互関税」を巡る不透明感に、寄り付き後、まちまち。その後、トランプ大統領が自動車関税を発表することが明かになると警戒感に売りに拍車がかかり、ダウも下落に転じた。中国の規制強化を警戒し、半導体セクターが売られ、ナスダックは終日軟調に推移。さらに、セントルイス連銀総裁がインフレの高止まりリスクを警告したため長期金利の上昇も売り材料となり相場は続落し、終了した。セクター別で家庭・パーソナル用品が上昇した一方、自動車・自動車部品、半導体・同製造装置が下落。
ディスカウント小売のダラー・ツリー(DLTR)は第4四半期決算で損失拡大となったが、業務再編の一環で、傘下のファミリーダラーの売却を発表し、上昇。給与・人事関連アウトソーシング・ソリューションを提供するペイチェックス(PAYX)は第3四半期決算で調整後の1株当たり利益が予想を上回り、上昇。半導体のエヌビディア(NVDA)は中国政府が国内企業に新規データセンター建設や既存施設の拡張の際、同社の半導体が満たしていないエネルギー効率要件を満たした半導体のみ使用するよう勧告したとの報道で売上減懸念に売られた。
製薬会社のファイザー(PFE)はコロナワクチンの開発発表の時期を巡り意図的に2020年の大統領選挙後に先送りしたとの関係者の話を、検察が立証しているとの報道を警戒し、下落。
セントルイス連銀のムサレム総裁は関税による影響が一時的にとどまるかどうかが不透明で、2次的影響が見られた場合、金利をより長期にわたり据え置く可能性があるとの考えを示した。同総裁は2025年連邦公開市場委員会(FOMC)の投票権を有する。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米2月耐久財受注やセントルイス連銀総裁のタカ派発言でドル反発
26日のニューヨーク外為市場でドル・円は150円11銭から150円75銭まで上昇し、150円54銭で引けた。米2月耐久財受注が予想を上回り景気見通しが改善し、長期金利上昇に伴うドル買いが優勢となった。その後、米トランプ大統領が26日中に自動車関税を発表するとの報道で伸び悩んだ。
ユーロ・ドルは1.0795ドルから1.0744ドルまで下落し、1.0755ドルで引けた。トランプ政権の相互関税が警戒された程厳しいものにならないとの思惑にユーロ買いが一時強まったのち、ムサレム米セントルイス連銀総裁のタカ派発言でドル買い、自動車関税への警戒感にユーロ売り戻しが強まった。ユーロ・円は162円61銭まで上昇後、161円64銭まで下落した。米トランプ政権による緩和的な関税期待にリスク選好の動きが優勢となったのち、自動車関税を警戒した株安に連れ、リスク回避の円買いが強まった。ポンド・ドルは1.2910ドルから1.2875ドルまで下落。ドル・スイスは0.8831フランへ弱含んだのち、0.8851フランまで上昇した。
■NY原油:強含みで69.65ドル、一時70ドル台に上昇
NY原油先物5月限は強含み(NYMEX原油5月限終値:69.65 ↑0.65)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は、前営業日比+0.65ドル(+0.65%)の69.65ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは69.06ドル-70.22ドル。供給不足となる可能性は残されており、一時70ドル台に上昇。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 42.82ドル -0.46ドル(-1.06%)
モルガン・スタンレー(MS) 122.20ドル -3.00ドル(-2.39%)
ゴールドマン・サックス(GS)573.92ドル -12.02ドル(-2.05%)
インテル(INTC) 23.42ドル -0.78ドル(-3.22%)
アップル(AAPL) 221.53ドル -2.22ドル(-0.99%)
アルファベット(GOOG) 167.14ドル -5.65ドル(-3.26%)
メタ(META) 610.98ドル -15.33ドル(-2.44%)
キャタピラー(CAT) 341.11ドル -1.51ドル(-0.44%)
アルコア(AA) 33.34ドル -0.37ドル(-1.09%)
ウォルマート(WMT) 85.21ドル +0.45ドル(+0.53%)
<ST>
最新人気記事
本日の市況
関連サイト
投資・お金について学ぶ入門サイト
みんなの売買予想、予想株価がわかる資産形成のための情報メディアです。株価・チャート・ニュース・株主優待・IPO情報等の企業情報に加えSNS機能も提供しています。『証券アナリストの予想』『株価診断』『個人投資家の株価予想』これらを総合的に算出した目標株価を掲載。『ブログ』で個人投資家同士の意見交換や情報収集をしたり、売買シミュレーションができる『株価予想』機能も、無料でご利用いただけます。
【ご注意】『みんかぶ』における「買い」「売り」の情報はあくまでも投稿者の個人的見解によるものであり、情報の真偽、株式の評価に関する正確性・信頼性等については一切保証されておりません。 また、東京証券取引所、名古屋証券取引所、China Investment Information Services、NASDAQ OMX、CME Group Inc.、東京商品取引所、堂島取引所、 S&P Global、S&P Dow Jones Indices、Hang Seng Indexes、bitFlyer 、NTTデータエービック、ICE Data Services等から情報の提供を受けています。 日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。 『みんかぶ』に掲載されている情報は、投資判断の参考として投資一般に関する情報提供を目的とするものであり、投資の勧誘を目的とするものではありません。 これらの情報には将来的な業績や出来事に関する予想が含まれていることがありますが、それらの記述はあくまで予想であり、その内容の正確性、信頼性等を保証するものではありません。 これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、投稿者及び情報提供者は一切の責任を負いません。 投資に関するすべての決定は、利用者ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。 個別の投稿が金融商品取引法等に違反しているとご判断される場合には「証券取引等監視委員会への情報提供」から、同委員会へ情報の提供を行ってください。 また、『みんかぶ』において公開されている情報につきましては、営業に利用することはもちろん、第三者へ提供する目的で情報を転用、複製、販売、加工、再利用及び再配信することを固く禁じます。