レポート
配信元:フィスコ
投稿: 2025/04/08 07:52
*07:52JST 7日の米国市場ダイジェスト:NYダウは349ドル安、関税策を巡る憶測で荒い展開もハイテクが支える
■NY株式:NYダウは349ドル安、関税策を巡る憶測で荒い展開もハイテクが支える
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は349.26ドル安の37965.60ドル、ナスダックは15.47ポイント高の15603.26で取引を終了した。
米中貿易摩擦の深刻化を警戒した売りに寄り付き後、下落。その後、トランプ大統領が90日の相互関税停止を検討しているとの話題が報じられ、期待感が広がり一時大きく買い戻され、大幅反発した。しかし、政府が報道を否定したため相場は再び下落に転じる荒い展開となった。ただ、半導体のエヌビディア(NVDA)などが下げ止まり、相場の下値を支え、ナスダックはプラス圏をかろうじて維持し、まちまちで終了。セクター別では半導体・同製造装置や銀行が上昇した一方、不動産管理・開発が下落した。
銀行のシティグループ(C)や同業JPモルガン(JPM)は長期金利が下げ止まったため、金利収入の減少懸念が後退し、買われた。ディスカウント小売のダラー・ツリー(DLTR)はアナリストの投資判断引き上げで上昇。テクノロジー会社のアップロビン(APP)は最高経営責任者(CEO)が同社提示のTikTok国内事業買収ビッドが競合他社に比べ有利と楽観的な見解を示したため上昇。
動画配信のネットフリックス(NFLX)やソーシャルメディアのフェイスブック(FB)を運営するメタ・プラットフォームズ(META)は関税の影響を比較的受け難いとの見方にそれぞれ買われた。金融のゴールドマン・サックス・グループ(GS)はアナリストの投資判断引き下げで下落。
ジーンズなどの衣料品メーカー、リーバイ・ストラウス(LEVI)は取引終了後に四半期決算を発表。見通しが好感され、時間外取引で買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米トランプ政権は関税で他国との交渉開始、長期金利上昇でドル反発
7日のニューヨーク外為市場でドル・円は146円34銭から148円15銭まで上昇し、147円94銭で引けた。欧州が米国と関税を巡り交渉する準備がある姿勢を示したほか、日米首脳が関税を巡る電話会談が報じられ、また、トランプ大統領も中国を除き、速やかに他国と交渉を開始することを明らかにしたためリスク警戒感が緩和。さらに、米財務省が入札を予定しており、米長期債利回りが上昇に転じ、ドルの買戻しが強まった。
ユーロ・ドルは1.0991ドルから1.0901ドルまで下落し、1.0907ドルで引けた。ユーロ・円は160円50銭から162円37銭まで上昇。ポンド・ドルは1.2850ドルから1.2708ドルまで下落した。ドル・スイスは0.8538フランから0.8673フランまで上昇した。
■NY原油:乱高下で60.70ドル、一時63.90ドルまで急反発
NY原油先物5月限は続落(NYMEX原油5月限終値:60.70 ↓1.29)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は、前営業日比-1.29ドル(-2.08%)の60.70ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは58.95ドル-63.90ドル。世界経済の減速が警戒され、アジア市場で一時58.95ドルまで下落。米国市場の前半にかけて63.90ドルまで急反発したが、その後59.89ドルまで反落。通常取引終了後の時間外取引では61ドルを挟んだ水準で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 35.58ドル +1.19ドル(+3.46%)
モルガン・スタンレー(MS) 100.92ドル +1.09ドル(+1.09%)
ゴールドマン・サックス(GS)465.51ドル -5.30ドル(-1.12%)
インテル(INTC) 19.57ドル -0.28ドル(-1.41%)
アップル(AAPL) 181.46ドル -6.92ドル(-3.67%)
アルファベット(GOOG) 149.24ドル +1.50ドル(+1.01%)
メタ(META) 516.25ドル +11.52ドル(+2.28%)
キャタピラー(CAT) 280.06ドル -8.02ドル(-2.78%)
アルコア(AA) 24.59ドル -0.22ドル(-0.88%)
ウォルマート(WMT) 83.83ドル +0.64ドル(+0.76%)
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