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JPモルガン、結局上昇して始まる 通期NIIの見通しを上方修正=米国株個別

レポート

配信元:株探ニュース

投稿: 2025/04/11 22:42

(NY時間09:42)(日本時間22:42)
JPモルガン<JPM> 232.11(+5.00 +2.20%)

 JPモルガン<JPM>が上昇。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、経常収益が予想を上回ったほか、純受取利息(NII)も予想を上回った。また、通期のNIIの見通しを945億ドルに上方修正している。

 株式のトレーディングが好調で、同部門の収入は過去最高となった。第1四半期はトランプ大統領の政策に起因するボラティリティーの高まりが追い風となった。一方、トランプ大統領当選後に期待されていた投資銀行業務の好況はいまのところ実現していない。第1四半期の投資銀行収入は予想を下回った。

 ダイモンCEOは米経済の先行きについて慎重な見通しを示している。「経済は地政学的な問題を含む大きな混乱に直面しており、税制改革や規制緩和のプラス要因と同時に、関税と貿易戦争、インフレ持続、高水準の財政赤字、依然として高い資産価格のボラティリティーというマイナス要因が存在する」と説明した。その流れの中で同銀は、貸倒引当金を予想以上に積み増している。

 決算発表後に株価は時間外で上昇したものの、一時下げに転じていた。しかし、通常取引は上げて始まっている。上値では戻り待ちの売りが多そうだ。銀行株は景気敏感株の代表セクターだが、先行きへの不透明感が強まっている中、トランプ関税の発表以来、急速な下げが続いている。

(1-3月・第1四半期)
・1株利益:5.07ドル(予想:4.61ドル)
・経常収益:460.1億ドル(予想:443.9億ドル)
  FICC:58.5億ドル(予想:59.9億ドル)
  株式:38.1億ドル(予想:31.8億ドル)
  投資銀行:22.7億ドル(予想:23.4億ドル)
  アドバイザリー:6.94億ドル(予想:7.73億ドル)
  株式引受:3.24億ドル(予想:4.15億ドル)
  債券引受:12.3億ドル(予想:10.5億ドル)
  純受取利息(NII):233.8億ドル(予想:231.6億ドル)
・貸付金残高:1.36兆ドル(予想:1.35兆ドル)
・預金総額:2.50兆ドル(予想:2.42兆ドル)
・貸倒引当金:33.1億ドル(予想:27.0億ドル)
・1株純資産:119.24ドル(予想:118.34ドル)

(通期見通し)
・純受取利息(NII):945億ドル(従来:940億ドル)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

株探ニュース

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