レポート
配信元:MINKABU PRESS
投稿: 2022/03/11 05:57
NY株式10日(NY時間15:43)
ダウ平均 33140.76(-145.49 -0.44%)
ナスダック 13126.80(-128.75 -0.97%)
CME日経平均先物 25110(大証終比:-390 -1.52%)
きょうのNY株式市場は反落。前日は楽観的な見方も広がっていたが、ウクライナとロシアの停戦交渉が依然として出口が見えない中で、きょうの市場は再びリスク回避の雰囲気が広がっている。
また、もう1つの市場の懸念である高インフレへの警戒感も重石となっている模様。この日は2月の米消費者物価指数(CPI)が発表になっていたが、40年ぶりの水準に伸びが一段と加速していた。総合指数で前年比7.9%となっていたが、今回の数字はウクライナ危機で原油相場が急騰する前の数字で、次回は8%を超える伸びも警戒される。
これを受け米国債利回りが上昇しており、米10年債が2%台に再び上昇する中、利回り上昇を嫌気したIT・ハイテク株などの成長株への売りが下げを先導している。ナスダックは一時2%超反落した。
2週間前にロシアがウクライナに侵攻して以来、市場は動揺が続いており、今週の米国株は2020年以降で最大の上げ幅と下げ幅を記録した。原油価格が急騰する半面、すでに40年ぶりの速いペースで進行し、収まる気配のないインフレは成長を抑制する恐れがある。
一部からは、「市場は恐らくインフレ上昇については織り込み済みで、代わりにウクライナ情勢とコモディティ価格高騰による下流の影響に関心を集中させている。投資家にとって肝心なことは、波乱含みの展開に備え、知恵を絞り、感情的に反応しないことだ」との声も聞かれた。
アマゾン<AMZN>が上昇。前日引け後に1株を20株への株式分割を発表した。また、最大100億ドルの自社株買いも発表している。株価が20分の1に下がることから、特に個人投資家にとっては魅力的になる。
サイバーセキュリティのクラウド・ストライク<CRWD>が大幅高。前日引け後に11-1月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。年ベース経常収益(AAR)も予想を上回っている。サブスクリプションでの売り上げが好調。また、ガイダンスも公表しており、通期は予想を上回る売上高見通しを示した。
クラウドベースの決済インフラを手掛けるマルケタ<MQ>が上昇。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表しており、1株損益は赤字だったものの予想範囲内となり、売上高は予想を上回った。
農産物のバイタル・ファームズ<VITL>が大幅高。取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、売上高が予想を上回った。通期の売上高についても、予想を上回る見通しを示した。堅調な需要とサプライチェーン回復からの恩恵を受けるとしている。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
関連銘柄
銘柄名称
株価
前日比
224.19
(01:15)
+3.97
(+1.80%)
359.02
(01:15)
+11.68
(+3.36%)
3.86
(01:15)
+0.13
(+3.49%)
39.63
(01:15)
+0.79
(+2.03%)
この銘柄の最新ニュース
本日の市況
関連サイト
投資・お金について学ぶ入門サイト
みんなの売買予想、予想株価がわかる資産形成のための情報メディアです。株価・チャート・ニュース・株主優待・IPO情報等の企業情報に加えSNS機能も提供しています。『証券アナリストの予想』『株価診断』『個人投資家の株価予想』これらを総合的に算出した目標株価を掲載。『ブログ』で個人投資家同士の意見交換や情報収集をしたり、売買シミュレーションができる『株価予想』機能も、無料でご利用いただけます。
【ご注意】『みんかぶ』における「買い」「売り」の情報はあくまでも投稿者の個人的見解によるものであり、情報の真偽、株式の評価に関する正確性・信頼性等については一切保証されておりません。 また、東京証券取引所、名古屋証券取引所、China Investment Information Services、NASDAQ OMX、CME Group Inc.、東京商品取引所、堂島取引所、 S&P Global、S&P Dow Jones Indices、Hang Seng Indexes、bitFlyer 、NTTデータエービック、ICE Data Services等から情報の提供を受けています。 日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。 『みんかぶ』に掲載されている情報は、投資判断の参考として投資一般に関する情報提供を目的とするものであり、投資の勧誘を目的とするものではありません。 これらの情報には将来的な業績や出来事に関する予想が含まれていることがありますが、それらの記述はあくまで予想であり、その内容の正確性、信頼性等を保証するものではありません。 これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、投稿者及び情報提供者は一切の責任を負いません。 投資に関するすべての決定は、利用者ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。 個別の投稿が金融商品取引法等に違反しているとご判断される場合には「証券取引等監視委員会への情報提供」から、同委員会へ情報の提供を行ってください。 また、『みんかぶ』において公開されている情報につきましては、営業に利用することはもちろん、第三者へ提供する目的で情報を転用、複製、販売、加工、再利用及び再配信することを固く禁じます。