レポート
配信元：株探ニュース
投稿: 2025/04/22 04:20
第１四半期のＭ＆Ａの取引は総額は増加したものの、件数は減少した。調査によると、第１四半期に発表されたＭ＆Ａの取引件数は４１１０件で、前年同期の４２９９件から４％減、前四半期の４６６５件からは１２％減少した。ゴールドマン<GS>などの個々の大手銀の第１四半期決算でも、それは確認されている。
Ｍ＆Ａは助言手数料だけでなはく、数兆ドルの資金調達も伴うことから、大手銀を含む多くの米金融機関にとっては重要な収益源となっている。しかし、昨年末には今年は活動の活発化が期待されていたにもかかわらず、関税やその他の政策変更の不確実性から、銀行は顧客が主要な取引決定を一時停止していると報告していた。
また、トランプ大統領絡みだけではなく、中国のディープシークが提起したエヌビディア<NVDA>への競争脅威に関する憶測も、もう１つの予期せぬ展開となっていた。
一方、明るい面は幾つかの大規模取引が成立したこと。シカモアによるウォルグリーン<WBA>の４４０億ドル規模の買収や、アルファベット<GOOG>によるウィズの３２０億ドルの買収、そしてコンステレーション・エナジー<CEG>によるカルピーンの２９０億ドルの買収などがある。取引件数は減少したものの、これらの大規模取引が第１四半期の合併総額を４２０．５億ドルに押し上げ、前年の３９７億ドルを上回ったほか、第４四半期の３１４億ドルからも増加した。
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