レポート
配信元:株探ニュース
投稿: 2025/04/30 23:47
(NY時間10:46)(日本時間23:46)
キャタピラー<CAT> 307.94(+0.54 +0.17%)
キャタピラー<CAT>が取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を下回った。販売量の減少が要因となっているが、それについては主にディーラー在庫の変動による影響だと説明した。
株価は発表直後は時間外で売りの反応を見せたものの、直ぐに上昇に転じている。受注残の伸びが明るい材料の1つだったとの指摘もアナリストから出ている。「表面上の数字はやや失望的だが、報告の内容や見通し自体はそれほど悪くはない」という。ただ、株価は通常取引に入って小幅高での推移に留まっている。
同社はガイダンスで、関税が継続し、経済が下半期に景気後退に陥る場合、通期の売上高はやや減少すると見込んでいる。この見通しは以前の予想と一致するが、同社が予想を下回る第1四半期の決算を発表した中で示された。なお、関税の影響を除けば、年間売上高が横ばいになると見込んでいる。
同社は、製品が建設、鉱業、エネルギー、輸送の分野で世界中の大陸で使用されているため、世界経済の動向を先取りする指標とされている。今回の決算は、世界中の市場と企業がトランプ関税により、パンデミック以来最も混乱した時期を乗り越えようとしている中で発表された。米貿易制限の不確実性は、多くの経営者が年後半の需要見通しを予測する上で苦慮している状況。
(1-3月・第1四半期)
・1株利益(調整後):4.25ドル(予想:4.32ドル)
・売上高:142.5億ドル、9.8%減(予想:146.9億ドル)
機械・エネルギー・輸送:133.8億ドル(予想:137億ドル)
金融:8.71億ドル(予想:8.40億ドル)
・営業利益(調整後):26.1億ドル(予想:26.4億ドル)
(4-6月・第2四半期見通し)
・売上高:前年並み
・関税の影響によるコスト増:25~35億ドル
(通期見通し)
・売上高(関税影響除く):2024年比で横ばい
・売上高(関税影響込み):やや減少
・ディーラー在庫:2025年末まで横ばい
・営業利益率(調整後):関税影響込みでも目標レンジ内
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
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