レポート
配信元:株探ニュース
投稿: 2025/05/06 23:46
この日発表の3月の米貿易赤字は1405億ドルと、単月としては過去最大となった。3月の輸入が4.4%増と過去最大の伸びを記録した一方、輸出は0.2%増に留まった。
トランプ政権による大規模な関税措置を控え、医薬品の輸入が過去最大規模に急増したことが影響。消費財の輸入は過去最大の伸びを記録した。資本財と自動車の輸入も増加している。医薬品の輸入で対アイルランドの貿易赤字が季調済みで293億ドルに急増。
イーライ・リリー<LLY>やファイザー<PFE>など米製薬会社は税制の関係もあって、アイルランドに米国向け製品を輸出する工場を約20カ所運営している。3月の医薬品製剤の輸入額は71%増加し、過去最大の504億ドルに達した。
今回の貿易収支はトランプ大統領が4月2日に広範な関税措置を発表する前に、米企業が物品確保を加速させた可能性が高いことを示唆している。医薬品は関税の対象外となったが、大統領は今後数週間以内に医薬品関税に関する決定を下すと述べている。
1-3月(第1四半期)のGDPへの影響が注目される。速報値は2022年以来のマイナス成長となったが、貿易赤字の急拡大が主因だった。速報値は前期比年率0.3%のマイナス成長だったが、純輸出の寄与度が過去最大の5ポイント近いマイナスとなっていた。今回の3月の貿易赤字のデータを受けて、エコノミストから下方修正の可能性が出るか注目される。
なお、財の対カナダの貿易赤字は縮小の一方、対メキシコの赤字は2月に記録した過去最高水準付近を維持した。財の対中赤字は縮小。
*米貿易収支(3月)21:30
結果 -1405億ドル
予想 -1372億ドル 前回 -1232億ドル(-1227億ドルから修正)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
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