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AMDが決算受け上昇 決算説明会で対中輸出規制措置に言及=米国株個別

レポート

配信元:株探ニュース

投稿: 2025/05/07 22:42

(NY時間09:42)(日本時間22:42)
AMD<AMD> 100.76(+2.14 +2.17%)

 AMD<AMD>が上昇。前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、AIチップを手掛けるデータセンター部門の売上高は予想範囲内となった。第2四半期のガイダンスを市場は好感しているようで、予想を上回る売上高見通しを示していた。AIソフトウェアの生成と実行が可能な高性能コンピュータの需要拡大が要因。

 同社は収益性の高いデータセンター用プロセッサー市場でシェアを伸ばし、インテル<INTC>からシェアを奪い続けている。さらに、PC向けチップの需要が堅調なことも追い風となった。スーCEOは声明で「中核事業における強さとデータセンターおよびAIの勢い拡大により、4四半期連続で成長が加速した」と述べた。

 ただ、同社はその後の決算説明会で、米政府による対中輸出規制措置で今年の売上高が15億ドル押し下げられる見通しを示した。輸出規制措置の対象に同社製チップ「MI308」も加わったためだと説明。第2四半期のデータセンター部門は同チップの7億ドルの売上減が響き、減収となる見込みだとしている。一方、上半期のデータセンター部門は横ばいだが、下半期は新製品の追加で再び加速する点も強調している。

 アナリストは「同社のAI関連の売上高は中国の輸出規制の影響で、上半期に減収を見込んでいるが、他の企業は上半期にAI事業の拡大を予想している」と述べた。その上で、通期1株利益の自身の見通しを従来の2.89ドルから2.77ドルに下方修正し、26年についても従来の3.17ドルから2.57ドルに下方修正した。これは営業費用の増加を反映させたとしている。

 株価は決算発表直後に時間外で上昇していたものの、その後の決算説明会を受けて、下げに転じる場面も見られていた。

(1-3月・第1四半期)
・1株利益(調整後):0.96ドル(予想:0.94ドル)
・売上高:74.4億ドル 36%増(予想:71.2億ドル)
  データセンター:36.7億ドル(予想:36.6億ドル)
  ゲーム:6.47億ドル(予想:5.4億ドル)
  顧客:22.9億ドル(予想:20.6億ドル)
  組み込み:8.23億ドル(予想:8.57億ドル)
・粗利益率(調整後):54%(予想:54%)
・営業利益(調整後):17.8億ドル(予想:17.6億ドル)
・FCF:7.27億ドル(予想:15.2億ドル)

(4-6月・第2四半期見通し)
・売上高:71~77億ドル(予想:72.3億ドル)
・粗利益率(調整後):約54%

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

株探ニュース

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