レポート
配信元：株探ニュース
投稿: 2025/06/24 04:48
＊米中古住宅販売件数（年率）（5月）23:00
結果 403万件
予想 395万件 前回 400万件
中間価格 42.28万ドル（前回：41.40万ドル）
在庫 4.6ヵ月分（前回：4.4ヵ月分）
この日発表の５月の米中古住宅販売件数は年率換算で４０３万件と予想は上回ったものの、引き続き低調な水準となった。５月としては２００９年以来の低水準となった。価格高止まりなどが消費者の購入意欲を依然として抑制している。
米住宅販売全体の約９割を占める中古住宅市場は、金利負担の軽減や価格下落が無ければ、当面は低迷が続くと見られている。
発表元の全米不動産業者協会（ＮＡＲ）は「販売が比較的低調な主な要因は、住宅ローン金利の高止まりにある」と述べた。足元の住宅ローン金利は７％付近で推移。全米抵当貸付銀行協会（ＭＢＡ）は、少なくとも来年一杯までは６％を上回る水準が続くと予想している。
販売在庫は約５年ぶりの高水準となり、供給は増えているものの、販売の本格回復には至っていない。春シーズンとしては過去５年で最も低調となったことが示されている。ＮＡＲは「もはや供給不足のせいにはできない。問題は住宅取得の難しさだ」と述べている。
５月の販売価格（中央値）は前年比１．３％上昇の４２万２８００ドルで、５月としては過去最高を記録した。パンデミック初期の５年前と比べて約５割高い。
市場に出てから１カ月未満で買い手が決まった物件の割合は６０％で、前月とほぼ同水準。販売価格が提示価格を上回ったのは全体の約２８％で、前年の３０％からやや低下した。
地域別では、最大市場の南部が１．７％増加したほか、北東部と中西部でも増加。一方、西部は２０２３年末以来の低水準となった。
株探ニュース
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