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マイクロン、好決算も下げに転じる AI需要拡大で強気の見通し示す=米国株個別

レポート

配信元:株探ニュース

投稿: 2025/06/26 22:41

(NY時間09:38)(日本時間22:38)
マイクロン<MU> 126.81(-0.44 -0.35%)

 半導体のマイクロン・テクノロジー<MU>が前日引け後に3-5月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。また、第4四半期も予想を上回る1株利益および売上高の見通しを示した。

 好決算を発表し、時間外で株価は上昇していたものの、通常取引が始まると利益確定売りが出ているようだ。同社は、AI向けの収益拡大に加えて、電気自動車(EV)やゲーム用チップなど他分野へのメモリ販売も拡大させようとしている。こうした成長見通しにより、同社株は今年に入って半導体業界で最も注目される銘柄となり、年初来の株価は50%超上昇していた。

 第3四半期のDRAMの売上高が過去最高を記録し、AIツールの開発や運用に使用される高帯域幅メモリ(HBM)は前四半期比で約50%の増収となった。HBMなどの部品に対する需要が高まり、同社は、こうしたソフトウェアがより複雑化する中で、メモリ需要が増え続けると見込んでいる。また、前四半期に圧迫されていた利益率も回復し始めているようだ。

 メロートラCEOは声明で「AIによって牽引されるメモリ需要の増加に対応するため、技術的リーダーシップと製造面での優位性強化のための投資を慎重に進める中、われわれは今年度に過去最高の売上高を達成する見込みだ」と述べた。

 今回の決算を受けてアナリストは目標株価を165ドルに引き上げた。同社にはファブ(半導体製造施設)に関連した立ち上げコストがあるものの、顧客構成の好転や市場環境の改善によってそれは相殺されている」と述べている。

 また、「DRAMの成長がNANDの成長を大きく上回っており、売上加速と収益性向上につながっている。データセンターやAI市場の現在のトレンドにおいて、HBM製品と市場での好位置により、同社は特に大きな恩恵を受ける銘柄であり続けると見ている」とも語った。

(3-5月・第3四半期)
・1株利益(調整後):1.91ドル(予想:1.60ドル)
・売上高(調整後):93億ドル 37%増(予想:88.5億ドル)
・粗利益率(調整後):39.0%(予想:36.8%)
・営業利益(調整後):24.9億ドル(予想:21.3億ドル)

(6-8月・第4四半期見通し)
・1株利益(調整後):2.35~2.65ドル(予想:2.03ドル)
・売上高(調整後):104~110億ドル(予想:98.9億ドル)
・粗利益率(調整後):41~43%(予想:39.2%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

株探ニュース

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