レポート
配信元：株探ニュース
投稿: 2025/06/27 04:43
（NY時間15:42）（日本時間04:42）
マコーミック<MKC> 77.45（+3.81 +5.17%）
調味料のマコーミック<MKC>が上昇。取引開始前に３－５月期決算（第２四半期）を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、１株利益は予想を上回った。通期のガイダンスも公表し、予想を上回る１株利益の見通しを維持している。
通期見通しには関税措置に対応する計画が反映。米国への輸入品の多くは、米国・メキシコ・カナダ協定（ＵＳＭＣＡ）に準拠しており、追加の関税の影響を回避。新たな関税や報復措置が発動される可能性はあるものの、今回の見通しには現時点の関税のみを織り込んでいるとした。
声明では「消費者の嗜好が進化する中で、われわれは一貫した戦略を迅速かつ機動的に遂行しており、あらゆる機会・チャネルにおける需要を取り込んでいる。本年度は、関税コストを緩和し、成長投資を支え、営業利益を拡大する体制が整っている」と述べている。
アナリストは「いまこそトラックで積み込む時だ」と強気の姿勢を示している。「今四半期に入る前は、関税の潜在的影響が懸念されていた。同社は約９０カ国から約１万７０００の原材料を調達しており、そのサプライチェーンは他の食品メーカーよりも遥かにグローバルだ。関税の影響を受けながらも、通期ガイダンスを維持できたことは基礎的な事業の強さを示す証であり、今四半期に向けた投資家の主要な懸念を払拭した」と述べている。
（３－５月・第２四半期）
・１株利益（調整後）：0.69ドル（予想：0.66ドル）
・売上高：16.6億ドル 1％増（予想：16.6億ドル）
・粗利益率：37.5％（予想：38.1％）
・既存事業売上高：1.6％増（予想：2.0％増）
（通期見通し）
・１株利益（調整後）：3.03～3.08ドルを維持（予想：3.02ドル）
・売上高：0～2％増を維持
・営業利益：3～5％増
【企業概要】
スパイス、シーズニングミックス、調味料や、その他のフレーバー製品を製造し、世界の小売店・食品メーカー・外食産業など食品業界に販売する。クリーンラベル、オーガニック、ナチュラル、減塩、グルテンフリー、非遺伝子組み換えなどの需要に応える製品を提供する。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
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