レポート
配信元:株探ニュース
投稿: 2025/07/02 21:10
アイフォーンを受託生産する台湾のフォックスコンが、インド工場駐在の数百人の中国人技術者やエンジニアに帰国を命じていると伝わった。ブルームバーグが関係者の話として伝えた。南アジアでの製造拠点拡大を目指すアップル<AAPL>に打撃となっているという。
南インドにあるアイフォーン工場の中国人スタッフの大半は、約2カ月前から順次帰国するよう指示を受けており、すでに300人以上がインドを離れた。現在インドに残っているのは、主に台湾からの支援スタッフだという。
フォックスコンはアップルの最大のアイフォーン受注生産者で、帰国の理由は明らかになっていない。
以前、中国政府が製造業の国外移転を防ぐ試みの一環として、規制当局や地方政府に対し、インドや東南アジアへの技術移転や装置輸出の抑制を口頭で促していたと伝わっている。
アップルのクックCEOは、中国に製造拠点を集中させるのは、単にコスト面だけでなく、組み立て労働者の技術力と専門知識を高く評価しているためだと強調してきた。関係者によると、中国人スタッフの退去は製品の品質には影響しないが、製造ラインの効率に悪影響を及ぼす可能性が高いという。
アップルは現在、インドの製造パートナーと共に次期モデル「アイフォーン17」の生産本格化の準備を進めている最中で、人員の引き揚げは好ましくないタイミング。
フォックスコンはアイフォーンの大半を中国で製造しているが、近年、インドにも大規模な組み立て拠点を築いている。その過程で、多数の熟練した中国人技術者をインドに派遣し、事業拡大のスピードを加速させてきた。中国人マネジャーらは、インドのスタッフ教育で重要な役割を果たしている。
インドでのアイフォーンの大規模な組み立てが始まったのは4年前だが、現在では世界の生産台数の5分の1を担うまでになっている。アップルは、2026年末までに米国向けアイフォーンの大半をインドで製造する計画。
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