レポート
配信元：株探ニュース
投稿: 2025/07/22 21:10
ストラテジストは、トランプ大統領がパウエル議長を解任すれば、米３０年債利回りは０．５％ポイント超上昇する可能性があると試算。その上で、ＦＲＢの独立性が損なわれるリスクに対する最も明確なヘッジ手段は、長短金利差拡大を見込むイールドカーブ・スティープナー取引だと指摘。
現在、５年債と３０年債の利回り格差は約１．００％ポイントと２０２１年以来の大きさとなっている。ストラテジストは「パウエル議長の解任は、金融政策の一段の緩和を意図したものと受け止められ、インフレ期待やリスクプレミアムを押し上げるはずだ」と分析。「想定される市場の反応は大きいが、十分に現実的だ」と付け加えた。
先週、トランプ大統領がパウエル議長を解任する可能性があるとのニュースが伝わると、米株、ドルと伴に米長期債は急落し利回りは上昇。一方、短期債は逆に買われ、利回りは低下していた。トランプ大統領はこの報道を否定したが、市場は強い反応を示していた。
ストラテジストは、「先週の短時間に見られた米国債市場の動きを踏まえると、パウエル議長解任の場合、３０年債利回りは最大で０．５６％ポイント程度上昇する可能性がある一方、短期ゾーンは金融緩和期待により、買われる展開（利回り低下）が予想される」としている。
米国債利回り（NY時間08:10）（日本時間21:10）
米2年債 3.850（-0.011）
米10年債 4.372（-0.006）
米30年債 4.944（0.000）
期待インフレ率 2.411（-0.007）
※期待インフレ率は10年債で算出
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