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ボーイングが決算 FCFの赤字が予想を大きく下回る ただ、株価は下げに転じる=米国株個別

レポート

配信元:株探ニュース

投稿: 2025/07/29 22:51

(NY時間09:51)(日本時間22:51)
ボーイング<BA> 230.33(-6.08 -2.57%)

 ボーイング<BA>が取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、売上高が予想を上回ったほか、1株損益の赤字も予想ほど膨らまなかった。商用航空機が予想以上に堅調だった。また、フリーキャッシュフロー(FCF)の赤字も予想を大きく下回っている。

 受注残も拡大しており、それには商用機5900機超が含まれている。商用航空機部門の四半期の受注は差し引きで455機となった。

 オートバーグCEOは声明で「年後半に向けて信頼回復と再建の進展に引き続き注力し、ダイナミックなグローバル環境の中で取り組みを継続する」と述べた。

 2024年初めのほぼ壊滅的な事故や年末の大規模ストライキなど、厳しい状況を経て、同社は財務が圧迫されたが、約240億ドルの株式発行で資金調達を行い、オートバーグCEOが復帰して再建を指揮している。

 同CEOは「2025年も半分が過ぎ、業績改善が見え始めている」と従業員にメッセージを発信。変化には時間がかかるものの、事業全体のパフォーマンスに違いが出てきていると述べた。

 2024年は140億ドル以上のキャッシュを喪失したが、今年は米国の関税交渉においてボーイング機の受注が重要な交渉カードとなり、トランプ大統領も複数の貿易協定をボーイングの受注と結びつけて支援した。

 上半期の同社の受注は欧州のライバルのエアバスを上回った。防衛事業も2四半期連続で黒字、商用機の納入も増加し、工場は安定した生産ペースに入っている。半年で280機を納入し、2018年以来の高水準となっている。

 ただ、株価は時間外で上昇していたものの、通常取引に入ると下げに転じている。同社株は4月の年初来安値から73%上昇しているが、決算を機に利益確定売りも出ているのかもしれない。

(4-6月・第2四半期)
・コア1株損益:1.24ドルの赤字(予想:1.40ドルの赤字)
・売上高:227.5億ドル(予想:216.8億ドル)
  商用航空機:108.7億ドル 81%増(予想:104.0億ドル)
  防衛・宇宙・セキュリティ:66.2億ドル 9.9%増(予想:62.5億ドル)
  グローバルサービス:52.8億ドル 8%増(予想:51.6億ドル)
・FCF(調整後):2.00億ドルの赤字(予想:17.9億ドルの赤字)
・受注残:6185.4億ドル

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

株探ニュース

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