レポート
配信元：株探ニュース
投稿: 2025/08/08 23:25
米国とロシアは、ロシアがウクライナ侵攻で占領した領土を既成事実化する形でウクライナ戦争を停止する合意を目指していると伝わっている。ブルームバーグが関係者の話として伝えた。
米ロ当局は、早ければ来週にも予定されるトランプ大統領とプーチン大統領の首脳会談に向けて、領土問題に関する合意に向けた協議を進めている。米国はこの合意について、ウクライナや欧州の同盟国の支持を取り付けようとしているが、成立は不透明だという。
プーチン大統領は、ウクライナが東部ドンバス全域と、２０１４年にロシアが一方的に併合したクリミア半島をロシアに割譲することを要求。この場合、ウクライナのゼレンスキー大統領は、現在もウクライナが保持するルハンスク州とドネツク州の一部から軍を撤退させることになり、２０２２年２月の侵攻開始以降、ロシア軍が軍事的に達成できなかった勝利を譲る形となる。
この結果は、戦争終結の条件を米国との直接交渉で決め、ウクライナや欧州の同盟国を脇に置こうとしてきたプーチン大統領にとって大きな勝利となる。ゼレンスキー大統領は領土喪失を受け入れるか否かの最後通ちょうに直面する恐れがあり、欧州は停戦監視と、プーチン大統領が戦力を立て直す時間を与えるリスクに懸念を抱いている。
関係者によると、合意の一環として、ロシアはウクライナのヘルソン州とザポリージャ州での攻勢を現行の戦線で停止する見通し。ただし、条件や計画は依然として流動的で変更される可能性があるという。
株探ニュース
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