レポート
配信元：株探ニュース
投稿: 2025/08/09 02:39
米賃貸物件検索サイトのアパートメンツ・ドットコムによると、米国の集合住宅賃料は７月も減速が続き、全米平均は６月とほぼ変わらずの１７１７ドル（２５万４０００円）となった。前月比は僅か０．０３％の上昇で、６カ月連続の横ばいまたはマイナスの伸びとなった。年ベースの賃料の伸びも２０２５年１月の１．５％から７月には１．１％へと鈍化している。
全体として市場はまだ大幅な下落局面には入っていないが、１月以降推移は下向きで、持続的な供給圧力や需要減速が背景にある。ただし、減速のペースは緩やかで、全米平均の賃料は依然として前年同月を上回っている。
地域別では伸びの差が鮮明で、中西部と北東部がけん引役となる一方、南部と西部は出遅れた。中西部は前月比０．０６％上昇、前年比２．６％上昇で全地域トップ。北東部も前月比０．０３％上昇、前年比２．２％上昇とプラスを維持した。
これに対し、南部は前月比０．０８％低下と弱含んだが前年比では０．３％の上昇を確保。西部は前月比０．２２％低下、前年比１．１％の低下とマイナスに沈んだ。南部・西部では新規供給が需要を上回る状況が続き、賃料の伸びを抑制している。
市場別では、全米主要５０市場の半数以上が７月に前月比でマイナスを記録。季節需要の後退と供給圧力の継続で、今後の年間成長率を押し下げる可能性がある。
株探ニュース
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