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エヌビディアの決算を受けて! 意外に冷静な評価

レポート

配信元:株探ニュース

投稿: 2025/08/28 21:10

(NY時間08:06)(日本時間21:06)時間外
エヌビディア<NVDA> 179.67(-1.93 -1.06%)

 注目されていたエヌビディア<NVDA>の決算が前日の引け後に発表された。データセンター部門の売上高が予想を下回り、第3四半期の売上高見通しも、これまでのような強さはなかったことから、時間外で株価はネガティブな反応を示している。同社は期間中、中国向けにH20プロセッサを一切販売できなかったが、代わりに1億8000万ドル分の在庫を別の顧客に供給。

 他のIT・ハイテク株、特にAI関連への波及はいまのところ見られていない。AI関連株への信頼は依然根強く、株価下落は一時的との見方も出ている。

◆市場反応と分析
 予想とのかい離は中国向け輸出規制の影響によるもので、AI市場全体への懸念を裏付けるものではないとの見方も出ている。株価下落の反応は、むしろ短期的な過剰反応であり、直ぐに株価が持ち直してもおかしくはないという。

 数字のノイズはあるが、ガイダンスは良かった。短期の株価変動よりもそちらに注目すべきだとも述べている。最終的には強気の見通しが評価されるとした上で、下落の反応は過剰と評価している。

◆AIブームの持続性
 AI関連株はここ数週間停滞しており、同社株も8月以降大きな動きはない。同社株はAI業界のバロメーターとしてマグニフィセント7にも含まれ、これまで市場全体をけん引してきた。しかし、直近の決算発表後は株価が下落する傾向が続いていた。それでも、見通しは力強く、短期的な動きに惑わされるべきではない。

◆市場全体への影響
 株価がすぐに上昇しなければ、市場は一旦消化局面に入る可能性がある。今後の上昇はAIよりもFRBの金利動向に左右されると見ている。エヌビディアは依然として史上最高値付近で取引されており、少なくとも今回の決算が次の上昇の引き金になるとは考えにくい。市場の焦点は再びFRBに移る。

(5-7月・第2四半期)
・1株利益(調整後):1.05ドル(予想:1.01ドル)
・売上高:467.4億ドル 56%増(予想:462.3億ドル)
  データセンター:411.0億ドル 56%増(予想:412.9億ドル)
   コンピュート:338.4億ドル 50%増(予想:358.7億ドル)
   ネットワーク:72.5億ドル 98%増(予想:50.7億ドル)
  ゲーム:42.9億ドル 49%増(予想:38.2億ドル)
  プロフェッショナル・ビジュアライゼーション:6.01億ドル 32%増(予想:5.32億ドル)
  自動車:5.86億ドル 69%増(予想:5.93億ドル)
  OEM・その他:1.73億ドル 97%増(予想:1.11億ドル)
・粗利益率(調整後):72.7%(予想:72.1%)
・営業利益(調整後):301.7億ドル(予想:293.6億ドル)
・研究開発費:42.9億ドル(予想:44.4億ドル)
・FCF:134.5億ドル

(8-10月・第3四半期予想)
・売上高:529~551億ドル(予想:534.6億ドル)
・粗利益率(調整後):73~74%(予想:73.4%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

株探ニュース

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