レポート
配信元:株探ニュース
投稿: 2025/08/29 03:00
NY時間の終盤に入って、ダウ平均は横ばい、ナスダックはプラス圏での推移が続いている。
今週はエヌビディア<NVDA>の決算に市場の注目が集まり、内容次第では割高なバリュエーションが指摘されているIT・ハイテク株中心に本格的な調整に入るきっかけになるとの見方も広がっていた。しかし、蓋を開けてみれば、決してこれまでのような力強さはなかったものの、失望感を強める内容でもなく、市場はひとまず無難に通過した印象となっている。
一部からは、今回のエヌビディアの決算、本日の米新規失業保険申請件数、そしてGDP改定値を受けての米株式市場の反応は、ラリーがまだ続く可能性を示唆しているとの楽観的な声も出ている。ただし、いずれ米経済指標に失望的な結果が出た場合、大きな下落リスクも抱えているとも指摘。
S&P500は現在、リーマンショック後16年間で、パンデミック期の過熱相場を除けば、最も高い株価収益率(PER)で取引されている。経済が拡大基調を維持し、巨大IT・ハイテク企業がAI投資を続ける限り、それは問題ないとの主張もあるが、大きな不確定要素ではある。
関税の水準は1月時点の7倍超に膨らみ、消費への悪影響がより顕在化するのは時間の問題と見られている。さらに今回のエヌビディアの決算は、マグニフィセント7であってもAI投資には限界があることを示していた。
そのような中、今後数四半期のリスクとして、マグニフィセント7を中心に期待外れの企業決算が出た場合、それは単なる株価の調整に留まらず、割高なバリュエーションを背景に、米株式市場の急落へとつながる危険性を留意する必要があると指摘している。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
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