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第2四半期の米GDP、約2年ぶりの高い伸び 個人消費の上方修正が寄与

レポート

配信元:株探ニュース

投稿: 2025/09/26 00:07

*米GDP確報値(第2四半期)(前期比年率)21:30
結果 3.8%
予想 3.3% 改定 3.3%
*個人消費
結果 2.5%
予想 1.7% 改定 1.6%
*GDP価格指数
結果 2.1%
予想 2.0% 改定 2.0%
*PCEコア価格指数
結果 2.6%
予想 2.5% 改定 2.5%

 この日発表の第2四半期の米GDP確報値は3.8%増に上方修正され、約2年ぶりの高い伸びとなった。個人消費が2.5%に大幅上方修正となり寄与した。個人消費の上方修正は、運輸サービスや金融サービス・保険への支出増が反映。

 設備投資も7.3%増えた。知的財産に関連した製品への支出が1999年以来の高水準となったことが押し上げ要因となった。AIの基盤を担うデータセンター投資も加速。年率換算で400億ドル超と過去最高を記録している。

 今回のデータは、米経済が第2四半期に持ち直したことを裏付けた。第1四半期はトランプ大関税を控えた企業の在庫確保の動きから輸入が急増し、純輸出が減少でマイナス成長に陥っていた。

 エコノミストは「米経済は関税導入の衝撃から明らかに回復しつつある。成長の加速により、今後数カ月に雇用の伸びも強まるはずだ」と述べた。
 
 今年のGDPは貿易と在庫の変動による影響が大きいため、エコノミストは消費需要と企業投資を示す狭義の指標である民間国内最終需要に注目している。この指標は1ポイント上方修正され2.9%増となった。

 統計には企業利益の改定値も含まれ、第2四半期は0.2%増と大幅に下方修正された。企業がこれまでのところ関税によるコスト増を米消費者に大きく転嫁していないことを示す他のデータとも一致する。

 なお、商務省経済分析局(BEA)は、2020年初頭から25年初頭にかけてのGDPや関連統計を含む国民経済計算の年次改定も公表。より新しく完全なデータを反映させた一方で、法人税申告や個人事業主の申告に関する一部統計については入手できなかったと説明した。

 GDPは19年から24年にかけて年平均2.4%の成長を維持しており、今回の年次改定は比較的小幅に留まった。米経済がコロナ禍で受けた当初の衝撃から速やかに回復し、その後は根強いインフレの中で安定したトレンド成長に移行したことがうかがわれる。

株探ニュース

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