レポート
配信元:フィスコ
投稿: 2025/10/01 07:49
*07:49JST NYの視点:米8月JOLT求人件数は増加も内容は冴えず、労働市場の減速示唆
米国労働統計局が発表した8月JOLT求人件数は722.7万件と、7月720.8万件から増加し、予想を上回った。表面的な結果は良好だが、内容はさえない。米国政府機関が閉鎖となる可能性が高まっており、8月雇用統計の発表が延期される可能性から、この指数は現在の米国労働市場を判断する上で重要となる。1人の失業者に対する求人件数は0.98件と7月の1件から減少し、労働市場の鈍化の証拠のひとつとなった。
また、雇用者の労働市場を巡る自信を示す自主的退職者数は309.1万人と昨年11月来で最低。自主的退職率は1.9%と2.0%から低下し、昨年12月来で最低となった。労働者は新しい仕事を見つけられることにさらに懐疑的になっている。
採用者数は512.6万人と7月524万人から減少。採用率は3.2%と3.3%から低下した。同時に、解雇者数も172.5万人と前月から増加予想に反し減少し、5月来で最低。前月分も下方修正された。解雇率は1.1%で前月から変わらなかった。企業は従業員の新規採用に消極的な一方、解雇も回避していることが明かになった。
コンファレンスボードが発表した9月消費者信頼感指数で労働市場動向を反映するとエコノミストが注目している「雇用は十分」と「仕事を見つけるのが困難」の差は7.8と、7月の11.1から大幅に低下、2021年2月来で最低となった。労働市場の鈍化を示唆するさらなる証拠となった。
■8月労働市場ダッシュボード
求人件数率:4.3%(7月4.3%)
雇用削減率:1.1%(1.1%)
自主的退職率:1.9%(2.0%)
採用率:3.2%(3.3%)
失業率:4.3%(4.2%)
不完全雇用率(U6):8.1%(7.9%)
非農業部門雇用者数:+2.2万人(+7.9万人)
平均時給:前月比+0.3%、前年比+3.8%(+0.3%、+3.9%)
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