TOPパンくず区切り記号米国株パンくず区切り記号ニュースパンくず区切り記号

ビットコイン、前日の下げを...

ビットコイン、前日の下げを取り戻す動き 上昇相場に限界があるとの指摘

レポート

配信元:株探ニュース

投稿: 2025/10/08 21:05

*ビットコイン(ドル)(NY時間08:03)(日本時間21:03)
122985.44(+970.92 +0.80%) 高123240.88 安121125.63
円建参考値 1877万8647(+148250 +0.80%)

*イーサ(ドル)
4494.08(-18.09 -0.40%) 高4517.02 安4414.28
円建参考値 68万6201(-2761 -0.40%)

*XRP(ドル)
2.8805(+0.0068 +0.24%) 高2.8827 安2.8335
円建参考値 439.82(+1.04 +0.24%)

 本日のビットコインは反発。前日は米株式市場がオラクル<ORCL>などIT・ハイテク株中心に下落したことから、暗号資産も利益確定売りが強まり、ビットコインは12万ドル台まで下落する場面も見られた。

 ただ、米政府機関の閉鎖が依然として出口が見えず、各国の政治・財政に不安感が広がる中、安全資産としてのビットコインへの需要は再び高まっている模様。

 しかし一部からは、ビットコインの上昇相場には限界があるとの指摘も出ている。ビットコインは今年、FRBを中心とした各国中銀の利下げ期待とドル安の見通しを追い風に上昇してきた。しかし、これらの支援要因は弱まりつつあり、上昇トレンドは息切れの局面に差し掛かっているという。

 ビットコインは一時12万6000ドル台に上昇し、過去最高値を更新したものの、その後は勢いを失いつつある。半面、ドルは過去10週間で最大の上昇週となりそうな気配。ドル高は世界的な金融環境を引き締め、これまでビットコイン上昇を支えてきた流動性を抑制する。過去にもドル高局面(2018年及び2021-22年)ではビットコインが急落した例があるという。

 同時に、米10年債の実質利回りが再び上昇しており、これはビットコインが「ヘッジ資産」ではなく、実質金利低下時に上昇する「高ベータのリスク資産」として取引されている現状では、それは逆風となるという。

 短期金融市場では依然として来年の複数回のFRBの利下げを織り込んでいるが、利下げ幅が縮小するリスクも高まりつつある。利下げペースの鈍化や根強い高インフレが続けば、実質金利の上昇は長引き、これまでビットコインを押し上げてきたマクロ環境が逆に重しとなる可能性があるとしている。

 さらに、暗号資産市場の制度化の象徴がブラックロックのIBIT・ETFであり、運用資産は1000億ドルに迫る規模となっている。このETFにより、機関投資家からの資金流入が加速し、ビットコインはマクロ経済との連動性を強めている。ただし、これらの資金流入は価格動向に強く連動する傾向もあり、価格上昇が止まれば需要も急速に失われる危険性がある。その場合、ビットコインの下落局面は一段と深まるリスクがあるとも付け加えている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

株探ニュース

関連銘柄

銘柄名称

株価

前日比

ORCL

オラクル

 

286.83

(00:54)

+2.59

(+0.91%)

この銘柄の最新ニュース

最新人気記事

TOPパンくず区切り記号米国株パンくず区切り記号ニュースパンくず区切り記号

ビットコイン、前日の下げを...