レポート
配信元:株探ニュース
投稿: 2025/10/22 23:41
(NY時間10:38)(日本時間23:38)
AT&T<T> 25.36(-0.69 -2.65%)
AT&T<T>が下落。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、売上高が予想を下回り、1株利益は予想範囲内だった。通期のガイダンスでは従来の見通しを維持している。
冴えない決算ではあったものの、ポストペイド電話純増数が40.5万件と予想を上回ったほか、ファイバー純増数も28.8万件と予想を上回った点は評価している模様。同社はこの夏、ライバルに対抗するための積極的な販促キャンペーンを展開したことが奏功したようだ。
一方、アナリストからは「コンシューマー向け有線部門の力強い成長に支えられた一方、ワイヤレス部門は依然として低い伸びに留まっている」との指摘が出ている。「ワイヤレスの主要指標では、解約率や1ユーザー当たり収益(ARPU)のトレンドにやや悪化の兆しが見られ、成長の鈍い市場で新規契約のみを頼みにする戦略は、長期的にはコストがかさむ可能性がある」との警戒も示されている。
同社は今年1月に導入した「カスタマー・ギャランティー(顧客保証)」によって勢いを取り戻している。これはネットワークの信頼性と顧客サービスの向上を確約し、インフレが続く環境下でも最良のスマートフォン取引を提供することをコミットする内容。
ライバルとの新規携帯契約獲得競争が依然として激しい中、同社は家庭向けインターネット事業の拡大にも注力している。光ファイバーと固定無線の両方を提供しており、固定無線サービス「インターネット・エアー」は5Gモバイルネットワークを利用して全米47州でインターネット接続を提供している。このサービスは第3四半期中に27万件の新規顧客を獲得し、ウォール街の予想を上回った。
同社は第3四半期中にネットワーク拡充のため多額の投資を行い、エコスター<SATS>から主要な電波ライセンスを230億ドルで取得する契約を締結。これにより固定無線顧客向けの容量拡大が可能になる。さらに、ルーメン<LUMN>のコンシューマー向け光ファイバー部門を買収中で、取引完了予定の2026年初めには約500万世帯分のネットワーク拡張が見込まれている。
(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):0.54ドル(予想:0.54ドル)
・売上高:307.0億ドル 1.7%増(予想:308.6億ドル)
通信部門:295.2億ドル(予想:297.3億ドル)
中南米部門:11.0億ドル(予想:10.8億ドル)
モビリティ:217.1億ドル(予想:219.5億ドル)
・EBITDA(調整後):119.0億ドル(予想:117.7億ドル)
・FCF:49.0億ドル(予想:47.1億ドル)
・ポストペイド電話純増数:40.5万件(予想:33.9万件)
・ポストペイド携帯純増数:32.8万件(予想:35.5万件)
・AT&Tファイバー純増数:28.8万件(予想:27.4万件)
・ポストペイド電話解約率:0.92%(予想:0.90%)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):1.97~2.07ドルの上限付近を維持
・売上高(通信サービス):1桁台前半の増加を維持
・モビリティサービス売上高:3%以上増を維持
・消費者向け光ブロードバンド売上高:10%台半ばから後半の増加を維持
・EBITDA(調整後):3%以上増を維持
・FCF:160億ドル台前半~半ばを維持
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
関連銘柄
銘柄名称
株価
前日比
7.06
(04:53)
-0.12
(-1.60%)
72.31
(04:53)
-1.46
(-1.98%)
25.57
(04:53)
-0.48
(-1.84%)
この銘柄の最新ニュース
最新人気記事
本日の市況
関連サイト
投資・お金について学ぶ入門サイト
みんなの売買予想、予想株価がわかる資産形成のための情報メディアです。株価・チャート・ニュース・株主優待・IPO情報等の企業情報に加えSNS機能も提供しています。『証券アナリストの予想』『株価診断』『個人投資家の株価予想』これらを総合的に算出した目標株価を掲載。『ブログ』で個人投資家同士の意見交換や情報収集をしたり、売買シミュレーションができる『株価予想』機能も、無料でご利用いただけます。
【ご注意】『みんかぶ』における「買い」「売り」の情報はあくまでも投稿者の個人的見解によるものであり、情報の真偽、株式の評価に関する正確性・信頼性等については一切保証されておりません。 また、東京証券取引所、名古屋証券取引所、China Investment Information Services、NASDAQ OMX、CME Group Inc.、東京商品取引所、堂島取引所、 S&P Global、S&P Dow Jones Indices、Hang Seng Indexes、bitFlyer 、NTTデータエービック、ICE Data Services等から情報の提供を受けています。 日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。 『みんかぶ』に掲載されている情報は、投資判断の参考として投資一般に関する情報提供を目的とするものであり、投資の勧誘を目的とするものではありません。 これらの情報には将来的な業績や出来事に関する予想が含まれていることがありますが、それらの記述はあくまで予想であり、その内容の正確性、信頼性等を保証するものではありません。 これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、投稿者及び情報提供者は一切の責任を負いません。 投資に関するすべての決定は、利用者ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。 個別の投稿が金融商品取引法等に違反しているとご判断される場合には「証券取引等監視委員会への情報提供」から、同委員会へ情報の提供を行ってください。 また、『みんかぶ』において公開されている情報につきましては、営業に利用することはもちろん、第三者へ提供する目的で情報を転用、複製、販売、加工、再利用及び再配信することを固く禁じます。