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ボーイング、提案否決で軍需部門のスト継続=米国株個別

レポート

配信元:株探ニュース

投稿: 2025/10/27 23:05

(NY時間10:01)(日本時間23:01)
ボーイング<BA> 222.20(+0.85 +0.38%)

 ボーイング<BA>のセントルイス工場の労働者が、平均24%の賃上げを含む5年間の新契約案を僅差で否決し、同社の主力軍需製造拠点で約3カ月続くストライキが継続することになった。

 同社によると、労働組合員の投票結果は「51%対49%」という極めて僅差で否決された。今回の否決で、作業停止は84日目に入り、スト中の整備士たちはすでに5回分の給与を失っている。また、戦闘機の一部納入が遅延しているという。

 全米機械工・航空宇宙労働組合(IAM)インターナショナルのブライアント会長は声明で、「経営側は従業員の声を聞いたと言っているが、今回の投票結果がそれが事実ではないことを証明している」と非難した。

 これに対し、経営側は声明で「組合の主張は誤解を招くものだ」と反論。「結果が僅差だったこと、またピケを越えて出勤したいと考える従業員が増えていることから、われわれの提案の価値を理解している社員が多いことは明らかだ」と述べた。

 ストライキは8月4日未明にIAM地方支部837の約3200人が開始。これは約30年ぶりの大規模労使紛争で、ホーリー上院議員やバーニー・サンダース上院議員らも介入する形となっている。ストはF-15EX戦闘機などボーイングの軍用機生産に影響を及ぼしており、ポートランド州兵基地への納入や来年の国際納入が遅延する可能性をアナリストは指摘している。

 ボーイングの防衛・宇宙部門は売上全体の約3分の1を占めており、同社はセントルイス地区で次世代ステルス戦闘機F-47の生産に備えて人員拡充を進めている。

 今回否決された提案は、前回組合が退けた案を改訂したもので、平均24%の賃上げ(5年間)に加え、サインボーナスを75%引き上げ、3000ドルの一時金、3000ドル相当の制限付き株式、契約4年目に1000ドルのボーナスを含んでいた。一方、勤務半年ごとの昇給額を従来の半分(時給0.25ドル)に削減することで一部コストを相殺していた。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

株探ニュース

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