サービスナウ、決算受け上昇　ｃＲＰＯが予想上回る＝米国株個別

（NY時間15:30）（日本時間04:30）
サービスナウ<NOW>　942.17（+30.47　+3.34%）

　ＩＴ管理ソフトウエア開発のサービスナウ<NOW>が上昇。前日引け後に７－９月期決算（第３四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を上回った。重要な指標である進行中の残存履行義務（ｃＲＰＯ）も予想を上回っている。ガイダンスも公表し、通期のサブスク売上高の見通しを上方修正。

　声明では「ＡＩ活用がコスト削減に寄与している」と述べた。また、経営陣は１株を５株にする株式分割を了承。特別株主総会に提案する予定。

　アナリストは「進行中の残存履行義務（ｃＲＰＯ）が２０．５％増加し、これはガイダンスおよび市場コンセンサスを２％ポイント超上回る内容だった。ＡＩによるアップセル（追加販売）や新たなフロントオフィス市場への拡大がけん引した強い実行力を裏付けるもので、これらの分野は今後も成長ドライバーとして機能すると見ている」と述べた。

（７－９月・第３四半期）
・１株利益（調整後）：4.82ドル（予想：4.27ドル）
・売上高：34.1億ドル　22％増（予想：33.6億ドル）
　　サブスク：33.0億ドル　22％増（予想：32.7億ドル）
　　プロフェッショナル・その他：1.08億ドル　32％増（予想：0.91億ドル）
・粗利益率（調整後）：81.0％（予想：81.3％）
・残存履行義務（RPO）：243億ドル
　　進行中の残存履行義務（cRPO）：113.5億ドル（予想：111億ドル）
・FCF（調整後）：5.92億ドル（予想：6.29億ドル）

（１０－１２月・第４四半期見通し）
・サブスク売上高：34.2～34.3億ドル（予想：34.1億ドル）
・進行中の残存履行義務（cRPO）：23％増

（通期見通し）
・サブスク売上高：128.4～128.5億ドル（従来：127.8～128.0億ドル）（予想：128.0億ドル）
・サブスク粗利益率（調整後）：83.5％を維持（予想：83.5％）

【企業概要】
　企業・大学・政府機関向けに、ワークフローのデジタル化を実現するためのアプリケーションサービスを提供する。テクノロジー、顧客と業界、従業員、クリエイター向けのワークフロー製品を提供し、顧客がシステムやサイロを越えてシームレスに作業することを可能にする。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース