アメリカン・イーグル、決算受け大幅高　エアリーの回復が寄与＝米国株個別

（NY時間10:09）（日本時間00:09）
アメリカン・イーグル<AEO>　23.79（+2.96　+14.21%）

　アパレルのアメリカン・イーグル<AEO>が大幅高。前日引け後に８－１０月期決算（第３四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期の既存店売上高の見通しを上方修正した。

　ショッテンシュタインＣＥＯは今回のトレンド改善について「マーチャンダイジングからマーケティング、オペレーションまで事業全体で断固たる対策を講じた結果だ」と述べた上で、「第４四半期もその勢いが続いている」と付け加えた。

　同社は姉妹ブランド「エアリー」を展開しているが、５月には大幅な値引きと在庫評価損の影響で通期ガイダンスを一旦撤回していたが、その後急速に回復している。

　同社は商品の刷新を進める一方、派手な広告キャンペーンで注目を集めた。特に女優シドニー・スウィーニー氏を起用した広告は物議を醸しながらも話題を呼び、またＮＦＬスターのトラビス・ケルシー氏を起用したマーケティングも展開している。

　今回の決算を受けて複数のアナリストから目標株価の引き上げが伝わっている。「エアリーブランドの改善が、第３四半期の上振れとガイダンス引き上げに寄与した。先を見据えると、経営陣が示した第４四半期ガイダンスでは、エアリーの既存店売上高が１０％台後半のプラス成長が見込まれている」と分析している。

（８－１０月・第３四半期）
・１株利益：0.53ドル（予想：0.43ドル）
・売上高：13.6億ドル（予想：13.2億ドル）
・粗利益率：40.5％（予想：40.2％）
・総店舗数：1190店舗
・AEブランド店舗数：830店舗
・期首の連結店舗数：1185店舗
・総売場面積：731万平方フィート

（１１－１月・第４四半期予想）
・既存店売上高：8～9％増
・営業利益：1.55～1.60億ドル（予想：1.26億ドル）

（２６年度通期予想）
・既存店売上高：1桁台前半の増加（従来：横ばい）
・営業利益（調整後）：3.03～3.08億ドル（予想：2.64億ドル）

【企業概要】
　米国内及び世界で自社の販売店、オンラインサイト、アウトレット店舗、フランチャイズ店舗等を通して、流行に敏感な世代向けにアパレル用品を販売する。紳士・婦人・子供服や、バッグ等のアクセサリー、フレグランス等の高品質な製品を取り扱い、手頃な価格で販売する。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース