ピュア・ストレージが決算受け大幅安　営業費用の増加を嫌気＝米国株個別

（NY時間12:02）（日本時間02:02）
ピュア・ストレージ<PSTG>　69.96（-24.76　-26.14%）

　データストレージのピュア・ストレージ<PSTG>が大幅安。前日引け後に８－１０月期決算（第３四半期）を発表し、売上高は予想を上回ったものの、１株利益は予想通りだった。ガイダンスも公表し、通期売上高の見通しを上方修正している。

　ただ、株価はネガティブな反応。営業費用が増加していたことが嫌気されている模様。同社株は決算発表後に大きく動く傾向があるが、オプション市場も今回、株価が上下１１％動くとの予想を織り込んでいた。結果的にはこれを大きく上回る下落幅となった。

　ロビアティＣＦＯは声明で、「われわれが今後も研究開発や販売・マーケティングへの投資を大幅に積み増し、２６年以降も勢いを維持するために重要な資本的支出を続けていく」と強調している。

　アナリストは「業績そのものは従来型ストレージ企業を明確に上回る内容だったが、株価はすでにその優位性を十分反映している」と指摘。サブスクへのミックスシフトや継続的な高い投資負担により、２７年度の売上成長の伸びしろが制限される」と述べている。目標株価も従来の９０ドルから８３ドルに引き下げた。

（８－１０月・第３四半期）
・１株利益（調整後）：0.58ドル（予想：0.58ドル）
・売上高：9.65億ドル　（予想：9.56億ドル）
　　プロダクト：5.35億ドル（予想：5.13億ドル）
　　サブスクリプションサービス：4.30億ドル（予想：4.43億ドル）
・粗利益率（調整後）：74.1％
・営業利益（調整後）：1.96億ドル（予想：1.91億ドル）

（１１－１月・第４四半期予想）
・売上高：10.2～10.4億ドル（予想：10.2億ドル）
・営業利益（調整後）：2.20～2.30億ドル（予想：2.15億ドル）

（２６年度通期予想）
・売上高：36.3～36.4億ドル（従来：36.0～36.3億ドル）（予想：36.2億ドル）

【企業概要】
　顧客がデータの価値を最大化できるよう、革新的で破壊的なデータストレージ、製品、サービスを提供する。データの消費・活用方法の簡素化を促進し、ミッションクリティカルな本番環境、テスト・開発環境、分析環境、バックアップ・リカバリ環境、AI・機械学習環境など、幅広い用途に対応する。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース