ダウ平均は反発　オミクロン株への不透明感は根強いが、ひとまず落ち着く＝米国株前半

NY株式29日（NY時間12:54）
ダウ平均　　　35227.17（+327.83　+0.92%）
ナスダック　　　15805.46（+313.80　+1.98%）
CME日経平均先物　28535（大証終比：+315　+1.10%）

　きょうのＮＹ株式市場でダウ平均は反発。先週末はオミクロン株の感染が確認され、株式市場はリスク回避の雰囲気が広がったが、きょうの市場はひとまず落ち着いている。先週末に売りが強まったＩＴ・ハイテク株や旅行関連株中心に買戻しが見られ、ダウ平均は３００ドル超反発している。南アの医師から感染の症状は軽いとの指摘が出ていたほか、モデルナ<MRNA>が感染が再拡大するようであれば、来年初めにもオミクロン株に対応したワクチンを提供できる可能性に言及したことも安心感をもたらしている。

　しかし、世界保健機構（ＷＨＯ）はオミクロン株を懸念の変種と位置づけたことや、オミクロンに関する現在のワクチンの有効性や、感染力、影響などのより詳細な報告を確認するまでは数週間待たなければならず、不透明感も根強い。

　ダウ平均は寄り付き直後に３００ドル超反発して始まったものの、買い一巡後は先週末付近まで急速に伸び悩んだ。しかし、ＩＴ・ハイテク株が力強く推移する中で、再び３００ドル超に上げ幅を戻す展開。

　市場からも楽観的なコメントが出ている。これまで他の変異種も消化不良を引き起こしたが、少し時間が経つと、物事は落ち着いて前進している。再びその流れになるのではとの楽観的な声も聞かれた。

　個別にツイッター<TWTR>が上昇。同社のドーシーＣＥＯの退任が発表された。物言う株主のエリオットからの要請。後任は同社の最高技術責任者（ＣＴＯ）のアグラワル氏がきょうから就任する人事を発表。

モデルナ<MRNA>　363.59（+33.96　+10.30%）

アルファベット（C）<GOOG>　2922.22（+66.10　+2.31%）
メタ・プラットフォームズ<FB>　337.83（+4.71　+1.41%）
ネットフリックス<NFLX>　661.18（-4.46　-0.67%）
テスラ<TSLA>　1139.16（+57.24　+5.29%）
アマゾン<AMZN>　3584.97（+80.41　+2.29%）
エヌビディア<NVDA>　328.65（+13.62　+4.32%）
ＡＭＤ<AMD>　159.64（+4.83　+3.12%）
ツイッター<TWTR>　46.52（-0.55　-1.17%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美