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ダウ平均は3日続落 欧州での感染拡大への懸念 IT・ハイテクは堅調=米国株前半

レポート

配信元:MINKABU PRESS

投稿: 2021/11/20 02:14

NY株式19日(NY時間12:03)
ダウ平均   35683.06(-187.89 -0.52%)
ナスダック   16101.04(+107.33 +0.67%)
CME日経平均先物 29600(大証終比:-180 -0.61%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は3日続落。きょうの市場は欧州での感染再拡大への懸念を強め、リスク回避の雰囲気が広がっている。きっかけは、オーストリア政府が来週22日から全土にロックダウンを再導入するほか、2月からワクチンを義務化すると発表したこと。一方、ドイツもきのう、入院率が一定の水準を超える地域でワクチン未接種の人々の公的生活を制限すると発表していた。

 ダウ平均も一時277ドル安まで下落していたが、下げ渋る動きも出ている。IT・ハイテク株が強い動きをしており下値を支えている。リスク回避の雰囲気の広がりで米国債利回りが急低下しており、IT・ハイテク株を中心とした成長株にとっては逆に追い風となっているようだ。また、感染拡大によるIT・ハイテク企業への恩恵も確認されている。

 冬に向けての感染拡大やインフレ、景気鈍化、中国経済など、株式市場にとっては先行きへの不安も多いものの、足元の決算が好調なことが支えとなっている。S&P500企業の90%以上が発表を終えているが、80%以上が予想をう上回る利益を計上していた。S&P500企業は前年比41.5%の利益成長に向けて順調に進んでいる。

 投資家は多少の不安を抱えて決算シーズンに入ったが、インフレ圧力にもかかわらず、消費は回復力があり、企業のバランスシートも堅調であるという明確な兆候が出ているとの指摘も出ている。

 市場はバイデン大統領がまもなく発表するであろう次期FRB議長の指名に注目している。ブレイナードFRB理事も有力候補となっており、市場からは、同理事であればパウエルFRB議長よりもハト派色が強いのではとの見方も多いようだ。

 セクター別ではエネルギーや金融、産業が下落。一方、IT・ハイテクや住宅といった米国債利回りの低下を歓迎するセクターは堅調に推移している。また、このとこと戻り売りが強まっていたスタートアップの電気自動車(EV)メーカーに買い戻しが入っている。

 個別にボーイング<BA>が下落しておりダウ平均を圧迫している。787ドリームライナーの生産で更に遅れが出ていると報じられたことが売りを加速させている模様。

 半導体製造装置のアプライド・マテリアルズ<AMAT>が下落。前日引け後に決算を発表し、サプライチェーン問題の圧迫が示された。

アプライド<AMAT> 155.14(-3.61 -2.27%)
ボーイング<BA> 217.11(-10.14 -4.46%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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