レポート
配信元:MINKABU PRESS
投稿: 2021/08/17 03:07
フリーポート・マクモラン<FCX>が下落。きょうは7月の中国の小売売上高と鉱工業生産が発表されていたが、いずれも予想下回る内容となった。豪雨による浸水被害や外需鈍化で既に打撃を受けていたが、デルタ株の感染再拡大でリスクがさらに増加した。市場からは、7月の数字は中国経済が極めて急速に勢いを失いつつある予兆を示したとの指摘も出ており、デルタ株拡大で8月のリスクも増すとの見方も出ている。そのような中、商品市場で銅価格が下落しており、同社株も連れ安となっている。
しかし、アナリストからは、鉱山株は過小評価されており、下がったところは買いの好機との見解も聞かれる。デルタ株が完全な経済再開を妨げることから、第2四半期から第3四半期に見られたような経済再開による急成長は必然的に見込めないものの、2022年半ばまでには世界経済は大幅な回復が見込まれる。また、コモディティにとってより重要な活動レベルが上昇したままで、在庫が引き続き圧迫ぎみに推移する中で、成長鈍化が強気相場を狂わせる可能性は低いと指摘した。
(NY時間13:56)
フリーポート<FCX> 36.79(-1.31 -3.44%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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